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主に広島県で蝶の撮影をしています

090514三段峡にてミヤマカラスアゲハを追う

 某ブログにて、素晴らしいミヤマカラスアゲハの写真を見た。
いてもたってもおられず、でかけたのである。かつて、ミヤマカラスアゲハを堪能したところ。高速に乗るとすぐだが、久しぶりに三段峡にいったのである。
何年ぶりだろうか。
天気はよかったが、風が結構強く、撮影には不向きであった。

 私がミヤマカラスアゲハに抱くイメージは、華麗、そして雄大。
なんといっても、華麗。その美しさは特筆ものである。大型種でありながら、きらびやかさをこれだけ保持できている種は珍しいと思う。大型種だからこそ、ともいえる。
初めてネットしてその翅表を見たときの感動は、いまだに記憶に新しい。すでに20数年前の話であるが。こんなに綺麗な蝶がいるのか、と思ったものである。その当時はまだ名前すら知らない頃だったが、私が蝶を追い始める一つのきっかけになった出来事である。
その後求めた蝶の図鑑、保育社の原色蝶類図鑑では、化粧箱の裏面に本種の写真がアップで掲載されていた。なるほど、やはり日本を代表する華麗種なんだ、と思ったものである。

 次に雄大さ。
以前、春型を求めて、三段峡に通った時期があった。
大渓谷を華麗に飛翔する黒色アゲハ。これは雄大というしかない。
渓流を、縫うように飛ぶのではない。渓谷を、自由気ままに飛翔するのである。
三段峡の景観と相まって、雄大なイメージが脳裏に刻み込まれたのである。

 ぜひ、写真を撮りたい。
華麗さは、マクロで撮れる。雄大さはどうすればいいのであろうか?
自問しながら、出かけたのである。

 どうせ撮るなら、三段滝のところがいいかも、と思った。
ここぞと思うところで、しばし粘った。

090514-1

 なかなか飛んでこない。
今日は風が強いので、あまりよくないのかな、と思いながらも、しばし粘る。
来たっ。でもとまらない。
あっという間に、飛び去ってしまうのだ。
また来たっ。でもとまらない。
撮影者の近くの花におめおめ留まり、ちんたら吸蜜するような種ではないのである。
なんといっても、雄大なのだ。
渓谷をさっと飛翔し、あっという間に、視界から失せてしまう。
こうでなくてはいけない。簡単に撮影できたら、ここまで来た甲斐がない。
ほんとは撮りたいんだけど、仕方なく負け惜しみでそれなりに納得するのである。

 また来たっ。花にとまった。  でも、対岸なのである。
うーん。ウルトラ超望遠でないと撮れないぞ。
やはり、雄大な蝶なんである。 

 なかなかシャッターチャンスが無い。
待つべきか、動くべきか。
とりあえず、動いてみた。
滝壺あたりをうろちょろ。
すると、大きな岩肌に、何か蝶がとまっていた。
 キマダラヒカゲ。サト?かな?
三段峡なんだから、ヤマキマダラヒカゲであって欲しいんだけど。サトっぽい。どっち?
未だにサトとヤマの区別がつかない。
 雄大なミヤマカラスアゲハを前にして、サトか?ヤマか?等と考え込んでいる自分がとても小さく感じられた。翅の小さな微妙な違いを見つけ、考え込ませる(サト、ヤマ)キマダラヒカゲ、こんな違い当てクイズをするために、大渓谷に来たのではないのである。微妙な模様の違いなんて、どうでもいいのである。でも気になってしまう。まあいいか。

090514-2

 結局、三段滝あたりで撮れた写真は、これのみ。
ちょっと寂しいが、しかたない。
何しろあいては雄大なのである。簡単に撮れたのでは、面白くない。

 連れが、帰りたい、と言いだした。
帰る?一度も、ミヤマカラスアゲハ相手にシャッターを切っていないんだぞ?
とはいうものの、蝶に興味のない連れには、こういう状況は、退屈以外の何ものでもないのである。
 仕方ないので、帰路につく。

 しばらく、渓谷を歩いていると、黒っぽいやや大きな蝶が、渓谷の斜面を飛んでいた。
飛び方から考えると、たぶん。
どうにか、行けそうな所にとまってくれた。
斜面を滑らないようにゆっくり登っていく。
やっぱり、この蝶か。
こんなところで出合うとは。普通種となってしまった感がある。
クロコノマチョウ

090514-3

うーん、でも渋くていい蝶だ。
ある意味、ミヤマカラスアゲハの対極を行く蝶かもしれない。 

 結局、今日はミヤマカラスアゲハは、全く私のCMOSには記録されなかったのである。
でも、私の頭脳には、やはり雄大、という言葉とともに、記憶されたのである。



  1. 2009/05/14(木) 18:51:03|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

私も三段滝をバックにミヤマカラスアゲハを撮ってみたいと思わせられました・・!いつかの夢になりました。
何年か前、芸北町や吉和町でクロコノマチョウやイシガケチョウやサツマシジミを見たときは、こんなところまで・・!って驚きました。
  1. 2009/05/15(金) 22:59:59 |
  2. URL |
  3. のさんぽ #DAMblLjA
  4. [ 編集]

やっぱり狙いは同じ種でしたか!

滝をバックにミヤマカラス。
確かにとても魅力的です。
  1. 2009/05/16(土) 00:06:30 |
  2. URL |
  3. mii #fQ14xMsw
  4. [ 編集]

ミヤマカラスは、私も今年の課題だったりします。動きが早いので、吸水シーンでもなければじっくり撮りにくいですよね。
ちなみに、キマダラヒカゲの写真ですが、8割以上の確率でヤマキマと思われます。(1)後翅裏面基部の3個の紋様の一番下の一つが、大きく外側にずれていること、(2)同じく後翅裏面の内側の暗色の筋の濃さが、外縁部とほぼ同様であること、の2点が根拠です。
ところで、クロコノマは最近になって東京近郊に定着し始めました。今日当たり、生息場所とおぼしき場所に行こうかと思っていたのですが、生憎の天気で・・・。
  1. 2009/05/16(土) 21:37:17 |
  2. URL |
  3. 越渓 #OqKZy1rs
  4. [ 編集]

のさんぽさんこんにちは

結局、撮れませんでした。残念。でも、次の楽しみとしてとっておけますよね。シースルーのミヤマカラスアゲハを撮りたい私です。
  1. 2009/05/17(日) 11:15:01 |
  2. URL |
  3. べにしじみこむ #-
  4. [ 編集]

mii さん、こんにちは

私は結局撮れませんでした。 mii さんに期待しています。いい写真をとってね。
  1. 2009/05/17(日) 11:18:48 |
  2. URL |
  3. べにしじみこむ #-
  4. [ 編集]

越渓さん、こんにちは

ヤマキマですか。うれしい。
私は何時も、二種の特徴がこんがらがって、訳が変わらなくなってしまいます。図鑑で調べてみても、いざ、個別に当てはめるとき、ほんとにそうかな?と不安になってしまいます。
クロコノマチョウ、もうこちらでは完全に普通種といったところ。かつては、憧れていたんですけど。
  1. 2009/05/17(日) 11:25:05 |
  2. URL |
  3. べにしじみこむ #-
  4. [ 編集]

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