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主に広島県で蝶の撮影をしています

クロヒカゲが撮れるという事

20160515-P5150088

 これも四つ眼(四ツ目)と言ってもいいと思いますが、第三、第四の眼状紋は薄めです。
クロヒカゲの四つ眼では、よくあるパターンといえるでしょうか。
第三の眼状紋が、でかくて、くっきり、っていうのが好みなのですが、そういう個体はかなり少な目だと思います。

(写真はクリックで拡大されます。大画面でおもいっきりブラウザーを広げていなければ、もう一回クリックで更に拡大されます。ノイズ、ピント、ブレなどの諸問題も拡大されますが、雰囲気などは分かりやすいです。)



 さて、この写真で驚くべきは、シャッタースピードが1/60秒、ということ(ラッキーなことに風が殆ど無かった)。
マイクロフォーサーズで、ISO800、1/60秒、という事で、さすがに精細感にかけますが、
画角4.1度のレンズを手持ちで(しかも1.4テレコンつけているので画角はさらに小さい)、望遠マクロとして使えるというのは、驚くべき事と思います。

 かつての機材では、私はこのような写真は撮れなかったと断言できます。
私が20数年前に初めて買った撮影機材は、PENTAX SFX と100mmマクロレンズですが、その組み合わせでは、これは絶対に撮れません。
ASA800というフィルムは粒状感が悪かったと思うし(当時はASA64か、100のリバーサルフィルムが第一選択だったと思います。今は無きKodakか、フジか、って事です。)、100mmマクロレンズで撮影する場合、それなりに近づかないといけません。シャッタースピードを稼ぐために、やむを得ず絞り開放f2.8で撮ることになりますが、それでも手ぶれしないシャッタースピードでは撮れないはずです。ましてや被写界深度はとてもとても浅い物で、眼にどうにかピンが来ているので精一杯だと思われます。ピント合わせも難しかった記憶があります。マクロ撮影でオートフォーカスは、まず使い物になりませんでした。SFXは、オートフォーカスカメラでしたけれども。決定的なチャンスの時に限って、フィルムが終わってしまい、そろりと数歩下がって、フィルム入れ直し、さて、再び撮ろう、と思っても、もう蝶はそこにはいませんでした。
かつての蝶撮影は、今から考えると、無茶苦茶困難なものであったと言えるでしょうか。
当時はそんなこと全く思わずに、喜々として撮影していました。もちろん、フィルム代にひやひやしながら、ですけれども。

 あの当時、クロヒカゲを撮ろう、なんて、まず、思いませんでした。
綺麗にとれるわけないから。
ましてや、紫藍色環を輝かせよう、なんて、ありえませんでした。
眼にピントを合わせて、出来るだけ手ぶれしないように心がける、それだけで、手一杯という状況でした。
近づけて、シャッターが切れたらラッキー、という次元でした。

あ、クロヒカゲ、普通種だから撮るまい、ではなく、
クロヒカゲ、撮れないから止めとこ、フィルム代もったいないし、普通種だし(言い訳)でした。

 もう最近は、そんなこと遥か彼方の過去の如く。
クロヒカゲ、思い切り撮っています。
クロヒカゲが撮れる、っていうことは、撮影機材が格段に進歩したという事です。
日陰者(LETHE属)を撮るときは、ホント、嬉しくて仕方が無いです。
なんか、自分の写真の腕が格段に進歩したように錯覚しますから。

クロヒカゲが撮れるという事、そのことに感謝しながら、シャッターを切ったのでありました。

(もちろん、ストロボ使用前提なら、話しは変わってきます。かつての昆虫撮影の手引き書などを見ると、たいていの場合、ストロボ使用を前提としたものが多いと思います。実際問題として、ストロボを使わないと、光が圧倒的に少ない状況が多いですよね。私は当時から、ストロボには苦手意識があって、殆ど使っていませんでした。現在も、昆虫撮影、というか、マクロ撮影では、ストロボは便利な機材ですが、有効ISO範囲の拡大、現像ソフトの向上などにより、ストロボの使用機会も逓減傾向にあるのでは無いでしょうか(私の推測です)?単に光量の少なさを補う、という意味では。
今後は、昆虫撮影の分野でも、ストロボの使用は、単に光量の少なさを補う、という意味のみでは無く、光のコントロール、すなわち斜光、逆光、左右での光の量を意図的に変える(ポートレートでは当たり前の使用方法)、などという、より洗練された使用方法、特定の意図を持った使用方法が増えてくるように思われます(希望的観測)。ちなみに、クロヒカゲでは、ストロボを使うと、紫藍色環が発色しやすいようです。冒頭の写真は、勿論ストロボは使用していません。背景が暗く飛んでいるようにみえるのは、ストロボを下手に使ったからではなく、超望遠レンズで、背景がある程度離れている葉っぱに蝶が留まっているから、勿論背景は暗いから、です。ストロボ光をちょっぴり当てたワンショットも撮りたかったのですが、E-M1におまけでついていたストロボを持ってくるのを忘れていました。今まで、マイクロフォーサーズで、ストロボ使ったことがないので、次回まで、使用説明書を読んでおく必要があります。私がストロボを使うと、確かにはっきりくっきりになるんですが、瑞々しさ、繊細さが何処かに行ってしまい、不自然さがどうしても残ってしまいます(このシチュエーションで、こんなに蝶が綺麗に ”見える” わけないだろ?という違和感。それでもくっきり蝶を浮かべることを良しとするか、不自然だから良くない、と思うか?)。そこら辺のテクニック(自然に見える様にするテクニック、あくまでも、見えるように、ですよね)を磨く必要があります。この辺りは、使用説明書には載っていませんけれども。)


2016/05/15 東広島市にて撮影 
E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14
F5.6 1/60 -1.3EV ISO800 トリミング有り










  1. 2016/05/15(日) 20:52:49|
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