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主に広島県で蝶の撮影をしています

秋の日に その5 ポートレートレンズで蝶を撮りたい

151103-1

 久しぶりの焦点距離。
かつて、OM90mmマクロを使っていた頃の感覚が蘇る。

 最後の一歩で逃げられる。寄っては、逃げられ、寄っては逃げられ、の繰り返し。
この駆け引きが楽しい。

(はじめにお断りしておきますが、今回提示の写真はすべて、トリミングしてあります。
最短撮影距離で撮影したとしても、nocticronでここまで大きくは写せません。
トリミングしているので、ある意味nocticronの魅力が薄れているかとも思います。周辺減光部分が取り去られていますので。)


(写真はクリックで拡大されます。大画面でおもいっきりブラウザーを広げていなければ、もう一回クリックで更に拡大されます。ノイズ、ピント、ブレなどの諸問題も拡大されますが、雰囲気などは分かりやすいです。)




 レンズの焦点距離には、例えば50mmであるとか、300mmであるとか、たいていの場合は、整数値が用いられていますが、何故か今回使用したレンズは、少数点以下の数字まであります。
よんじゅうにー てん ご 。
なんなんだコレは。
小数点以下の数値まで拘っているレンズってのは、比較的希では無いでしょうか?
そもそも何故42.5かというと、二倍にすると、85。
マイクロフォーサーズ規格のレンズだから、35mm版に換算すると42.5×2=85 というわけです。
れーてんご、に拘ったのでは無く、85mmの画角に拘った結果、小数点が出てきた、ということ。
85mm、ポートレートレンズってわけですね。

151103-6

 人の、特に女性のポートレート撮影では、この85mmという画角が、重宝されているようです。
広角に比べると、歪みが無く、背景の処理がしやすい。長玉に比べると、背景が飛びにくいので、立体感が出しやすい、そもそも人間の目で見た画角に近い、モデルさんとの距離感が適度にとれる、等という理由があるようです。
 では、蝶のポートレートでは、使用感はいかがでしょうか?

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 パナソニックは、このレンズ、LEICA DG NOCTICRON(ノクチクロン)42.5mm F1.2を、まさしく、ポートレート用のレンズとして、企画、販売しているようです。
美しいボケ味のあるポートレートを撮影したいとされるユーザーを想定、と企画を担当した方が述べられています。
 それにしても、パナソニック、かつてのナショナル、かつては家電製品を思い浮かべる企業でしたが、いまや立派な光学機器を市場に投入しています。このレンズも素晴らしいです。DxOMark Scoreは、オリンパスの75mmF1.8を抜いていますね。

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 さすがに蝶のポートレートと、人のポートレートは違うようです。(大きさが違いすぎる)
せっかくの開放絞りが1.2なので、極力開けた状態で撮影したいです。
ですが、蝶の撮影で絞り開放、っていうのはある意味、邪道かもしれません。
長玉で遠距離にいる蝶を撮影する場合であれば、相対的に被写界深度が深くなりますので、例えば600mmで絞り開放で撮影、もありうると思いますが、85mm程度の焦点距離のレンズで、しかも近接撮影の場合、絞り開放、あるいは多少絞った程度では、蝶の身体の大部分にピントを合わせる、というのはどだい無理な話(ハイスピードレンズで話しをしています)。そもそも、F1.2で、狙ったところへピントを持ってこれるか?という次元の話になってしまいます。今回も、歩止まりは、かなり悪い状況でした。弱気になって、ちょっとばかし絞ってしまう、ということもしばしばありました。
 そもそも、日当たりのよい花で吸蜜する蝶を、F1.2で撮ろうとすれば、1/8000秒のシャッタースピードでも露出オーバーになってしまい、やむなく絞ってしまう、という事がしばしばあります。おいおい、蝶の撮影で、NDフィルター使うって?、冗談でしょう?

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 85mmでF1.2といえば、キャノンに、EF85mm F1.2L があります。
が、残念な事に、最短撮影距離が、0.95m、最大撮影倍率が0.11倍です。
コレでは蝶は撮れにくいです。銀塩時代に、EF85mm F1.2Lの旧型(今となっては旧型ですが、購入時は新製品でした。50mmF1.0と一緒に出てきましたね。)を清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入、噂通りにじゃじゃ馬でしたが、素晴らしいレンズでした。但し、そのレンズで蝶を撮影したことはありません。そもそも蝶をとろうと思って買ったレンズでは無かったし。似たような習性を持つ生き物ですが、蝶よりももっと大きい生物、具体的に言えば、ある種のメスを撮影するのが目的でした。無造作に近づくと逃げられる、言うことを聞かない、何を考えているのかわからない、が、魅力がある。
 とにかくピント合わせがシビアで、使いこなせなかった記憶があります。フィルムで使うのは、私には無理でした。今なら、デジタルの恩恵を受けられますので、使ってみると面白いのではないかと思っています。ただ、現在、キャノンのフルサイズを所有していないので、防湿庫の肥やしとなってしまっていますが、いずれそのレンズで蝶を撮ってやろうと企んでいます。もちろん、トリミング前提で、もちろん、大型のパピリオ狙いですけど。シジミは無理じゃないでしょうか。黒色アゲハこそ、ポートレート撮影の醍醐味が味わえるのではないかと思っています。フルサイズで思いっきりぼかして撮りたいと思っています。如何に妖艶さを出せるか?オリンパスで撮ると、空気が写りすぎて、かえって味気ないポートレートになりそうです。どなたか、EOS-1D X、貸していただけないでしょうか?
 キャノンの85mmF1.2に比べると、nocticronは、最短撮影距離が50cm、最大撮影倍率は35mm版換算で0.2倍です。
コレなら使えるかも、と思い、今回に至ったわけです。マイクロフォーサーズ規格ですし、同じF1.2でも、こちらの方がピントが合わせやすいと思いました。出来るだけボケて欲しい、でもボケればボケるほど、ピントが合わせにくい。近接撮影ではなおさら、ということで、同じ85mmF1.2でも、フルサイズのよりは、マイクロフォーサーズのほうが使いやすいと思われます。蝶撮影では。

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 私自身、かつての銀塩時代の蝶撮影では、マクロレンズの使用が圧倒的でした。
ところが、今シーズンを振り返ってみると、マクロレンズの使用は、圧倒的に少ないパーセンテージとなっています。
いまや第一選択はマクロレンズではありません。我ながら、信じられません。
カメラ、レンズの性能が、飛躍的によくなっていると言うことでしょうか。
来春早々には、オリンパスから、300mmF4が発売されるとの噂です。
35mm版換算で600mm相当ですが、最短撮影距離が、なんと1.5m程度との噂があります。
ホントであれば、蝶撮影にもってこいのレンズですね。まさに、蝶のポートレートを撮るためのレンズではないでしょうか?

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 さて、今回の7枚のうち、いったい、きちんと眼にピンが来ているのは、何枚でしょうか?
なかなか使いこなしの難しいレンズです。

 今回は、マイクロフォーサーズ規格の一方の雄、Panasonicのレンズを用いましたが、次回は、マイクロフォーサーズ規格の盟友、olympusのレンズで、同じ日に撮影した写真をアップする予定です。
もちろん、キタキチョウのポートレートです。150mm(35mm版換算300mm)、単焦点を使いました。
ズームレンズもいいですが、やはり単焦点は撮影が楽しいですね。


2015/11/03 東広島市にて撮影  キタキチョウ
E-M1 /
LEICA DG NOCTICRON 42.5/F1.2
いずれもトリミング有り














  1. 2015/11/03(火) 20:11:16|
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