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主に広島県で蝶の撮影をしています

青か 緑か

RYOKUSHOU

青緑と緑青

ただ単に文字の順序が違うだけでなく、意味するものが違います。
前者は色、後者は錆び。

さて、ゼフィルスの色はあおみどり?みどりあお?

(写真はクリックで拡大されます。大画面でおもいっきりブラウザーを広げていなければ、もう一回クリックで更に拡大されます。ノイズ、ピント、ブレなどの諸問題も拡大されますが、雰囲気などは分かりやすいです。)





 今日、暇に任せて掃除をしていたら、机の向こうから、十円玉が出てきました。そう、緑青。ニューヨークの自由の女神像で思い浮かべる、あの色になっていました。写真でしか見たことないですけど。
と言うわけで、前々から思っていた事を、この機会に、したためようと思ったわけです。

 青みがかった緑を青緑、
緑がかった青を緑青、と言うのなら話しは簡単なんですが、そうじゃないところが悩ましいところです。
ウィキペディアで青緑、と検索すると、色見本が出ています。
左は緑みの青緑、右は青みの青緑である、なんていう一文もあって、もうちんぷんかんぷんです(提示してある色見本を見れば納得ですけど)。
緑がかった青は、緑青とはかけないので(これは錆びになってしまうので)、緑みの青緑、でいいのでしょうか?でも、これだと、緑が二文字で、青が一文字なので、どちらかというと緑のほうが強いような字面になります。なので、緑がかった青ではなくて、青みがある緑になっちゃうのでは無いかな?あ?頭がこんがらがってきた。
緑を基調色と考えるか、青を基調色と考えるかで、色名を分かり易く表現するには、どのようにしたらよいのでしょうか?

 後者(緑青)は、中学生だったか、高校生時分だったか忘れましたけど、かなり以前に、漢字の読みのテストで間違ったことがあるので、よく覚えています。
緑青は、みどりあお?りょくせい?
ATOKで入力していると、お節介なことに、りょくせい、と入力すると、緑青「ろくしょう」の誤読、と教えてくれます。FEP便利になりました。人間、おバカになりました。おっと、最近はふぇっぷなんて死語のようです。IMEでしょうか。言葉がどんどん変わっていきますので、その変遷についていくのがだんだん苦痛になってきます。こういうのを廊下と言うのでしょうか?おっと、ふぇっぷのミスです。老化でした。いや、私のミスですね。IMEの生にするなんて、間違いですね。住みません、また間違えました、IMEの生、ではなくIMEの所為、でした。他にも間違いがありますが、切りが無いのでこの辺で打ち切ります。あれ?限がない、のほうがいいのかな?日本語、難しいですね。
青緑と緑青、日本語難しいです。

 さて、なんで緑か青か?青緑か緑青か?
要するに、ゼフィルスの色を、いったい何色と表記すべきか、と言うことです。
ゼフィルス、といっても、今回は金緑色に輝く一群に限っています(青も可、一部例外あり)。
私的には、ゼフィルスとは、青または緑に輝き(オスが。メスはどーでも良い、卍巴しないし、見つけても種の判別がちんぷんかんぷんだから。クロミドリは例外。)、明瞭な卍巴飛翔を行う種です(一部例外有り)。という事で、赤系統や、ウラキン、ウラクロ、なんかは除外します。ウラゴマダラシジミなんかはゼフィルスではありません。あれは瑠璃の親戚です。私の頭の中では。
 昨年、ドイツだったか、オーストリアだったかの著名な分子系統学者が、ウラゴマダラシジミは、いわゆるゼフィルスの系統とは違う、との証明の論文を出されましたが、やっぱり、といったところでしょうか。その後の追試がまだ出てないので確定ではないようですが、ウラゴマダラシジミはゼフィルスじゃないよなー、と前から思ってたのですが、やっぱり、です。ただ単に、過去の研究から導き出された結果が、その後、延々と各種の蝶類図鑑に記載され続けられましたので、ウラゴマダラシジミはゼフィルスである、と皆が洗脳されていました。やっぱりゼフじゃなかったんだ、と膝を打った方は少なく無かったのではないでしょうか?ちなみに、この段落は嘘です。騙して申し訳ありませんでした。やっぱりそうだったのか、と合点した方は、もう一度、蝶の系統分類を勉強し直しましょう。でも、実際、やっぱりね、と思われた方は少なくなかったんじゃないでしょうか?で、ホントは?隣にいる蝶屋さんに、何故ウラゴはゼフなの?と尋ねてみれば、一発で回答が得られる筈です。皆さん蝶にはお詳しいようですから。私には聞かないで下さい。
さて、無駄話、嘘、冗談、皮肉、はこの辺で終わりとして、次に進みます。
 
 なぜか、金青色に輝く、とは言いません。ゼフは金緑色に輝く、といいます。屋外で見る時、あるいは撮影しても、大抵は緑と言うよりむしろ青っぽく写るのに。何故でしょうか?(屋外で生体を緑色に輝かせるには条件、テクニックが要ります。標本では難しくないと思います。)
輝きが強く、よりメタリックな質感をもつのは、favoniusより、chrysozephyrus。
chrysozephyrusは、どちらかというと、より緑っぽい、もっと言えば黄色っぽい。黄色はゴールドだ。金こそ最強、最高、最高値。金色に輝いて写って欲しい。だから金緑色、という言葉がゼフィルスに冠する修飾語になったのでしょうか?では、favoであれば、金青色でもいいのかな?
ここんところが、以前より頭の隅に引っかかっていました。また意味のない無駄話になりました。

 ところで、原色日本蝶類図鑑、全改訂新版(保育社、昭和51年初版発行、私のバイブルです。いまだに私はこれで検索している)、には、98ページにFavonius属5種の区別点、という表が掲載されています。ああ、何回開いたページだろうか。それによりますと、オスの表面地色は、例えば、オオミドリシジミは、もっとも光の弱い青みがかった緑色、ハヤシは、やや青味がかった黄緑色、とあります。ヒロオビミドリシジミは、Favonius属とは一見異なるような黄色みの強いやや青みのある金緑色、とあります。うーん、わからん。特にヒロオビの色彩の記述には苦労が窺えます。でも、ファボは、あくまでも緑が基調色、というニュアンスだと思います。
一方、日本産蝶類標準図鑑(学研、2006年初版)では、オオミドリシジミ属6種のオスの見分け方、という図表が109ページにあります。それによると、地色の項目では、例えば、オオミドリは、青色をおびる。薄い感じがある。ハヤシは、やや青色をおびる。ヒロオビは、やや黄緑色をおびる、とあります(ヒロオビ、ここではあっさりと記述されました)。コレは何なんだ?青色をおびる ”翅”?青色をおびる ”緑”?どっち?ヒロオビのところでは、黄緑色をおびる、とあるから、たぶん、黄緑色をおびる緑、じゃないはずだから(と思う)、何々をおびる”翅”、という事でしょうか?日本語難しいですね。では、基調色は何色?やっぱり緑?って事なんでしょうか。青色をおびる青、なんてことはないはずなので。緑が基調だよ、という大前提で書かれているのか、もしくはわざとぼやかしているのか、のどっちかでしょうか。いや、表出される色合いはあくまでも構造色だから、翅には基本、色がない。だから、単に何何色をおびる、と書かれているのかもしれません。あ、コレが正解かもしれません。構造色だから、基調色なんてない?
 
 さて、ぐだぐだ書くのはこのへんにして、写真を載せます。
以下、何ミドリシジミか、おわかり頂けますか?
そして、何色、と表現したらよいのでしょうか?

 10円玉の緑青と同じような色合いが出ています。ゼフィルスの翅は銅製でしょうか?
BACKSHON-1

MIDORIAO-12

 下の写真、左右で色合いが違います。構造色の面目躍如、ってとこでしょうか。
右前翅は青味をおびた緑?いや、黄緑っぽい青?でしょうか。左前翅は青、ですね。
MIDORIAO-1

 下の写真、これはもう、青、といっていいのではないでしょうか?
よーく見ると、緑っぽい処もある?
MIDORIAO-2

 下の写真、右前翅、水色?でしょうか。左前翅は緑味をおびた青?
MIDORIAO-3

 地色は褐色、が妥当な所でしょうか?
MIDORIAO-5

 斜め後ろからでは、なかなか後翅は輝かせません。
MIDORIAO-6

 次に、前からの写真を二枚ほど。
基調色、地色が緑、というのは無理があるかも。
前翅、条件によっては、深い青、紫、というより赤色をおびた青、を発色させることが出来そうです。もうこうなると、緑色は吹っ飛んでしまいます。
MIDORIAO-9

MIDORIAO-10

 下写真、紅いベールに包まれて。
青緑色系ゼフィルスを、紅く発色させたいですね。
MIDORIAO-11

 さて、なにミドリシジミか、おわかり頂けているでしょうか?
MIDORIAO-7

MIDORIAO-8

 今回のゼフィルスの色彩のお話しは、あくまでも屋外で生体を見た場合、です。
標本箱に入った彼らを見た場合は、また違った情景となるのは、皆さんご存じの通りです。
様々な図鑑で、蝶の色合いが記述されていますが、たいていの場合は、標本箱に入った彼らを観ての記述であろうかと想像しています。近年ではいわゆる生態写真をメインにした蝶類の本も出ていますが、残念ながら、今のところ、標本写真の延長線上にあるようなものが一般的のように見受けられます。生態写真、と銘打っているようですが。時々、ぎょっとするような素晴らしい写真に出会えますが、そのような機会が今後は増えてくるのではないかと期待しています。

 標本箱とは違った色彩が出せる、それが屋外撮影の魅力であろうかとも思います。
バイタルな輝き、でしょうか。

2015年6月下旬 広島県にて撮影 
いずれもオオミドリシジミ











 
  1. 2015/09/22(火) 20:27:03|
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