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主に広島県で蝶の撮影をしています

ゴイシツバメシジミ交尾 (その1 交尾飛翔)

gotukobi-1
(交尾中のゴイシツバメシジミ、左がメス♀、右がオス♂と思われる。12:06頃)

 このたび、ゴイシツバメシジミの交尾を観察する幸運に恵まれた。
さらには、交尾飛翔も撮影出来た。
蝶の、いわゆる”交尾飛翔”、 については、その意義などが不明な点が多く、そもそも交尾中に ”自発的に” 飛翔するのかどうか?についても議論があると思われる。
画像、動画の供覧と共に、若干の知見が得られたので、考察を述べたい。

 なお、雌雄の判別については自信が無く、間違っている可能性もあるので、ご意見を賜りたい。
また、観察結果の分析、評価、判断であるが、偏った見方になっている可能性も否めない。
疑問点があれば、同好諸氏のご意見、ご批判をいただけると幸いである。
 交尾途中に於いて、このペアは静止場所を何回か変えたが、それは彼らの意思(といっていいのかどうか?)であって、私たち観察者が刺激を与えて移動させたのではない。また、他の動物等が刺激を与えたわけでもないと思う。彼らが静止していた枝や葉が揺り動かされるような強風も吹いていなかった。ただし、交尾解消の直前には、近くをトラックが走行した(もちろんゆっくり)ので、もしかすると、その刺激が交尾解消の契機となったのかもしれない。
また、静止場所を何回か変えた、と前述したが、もちろん、そのたびに飛翔したのである。低い所へ、低い所へ、落ちていったのではなく、前回の静止場所よりも高い所へ移動したこともあるので、明記しておきたい。低い所へだんだんと落ちていったのであれば、もっといい写真が撮れていますよね。
 なお、交尾の成立までについては、私は観察していない。それについては、いずれ、同行の方が報告されると思うので、そちらを参照されたい。





 2013/07/10 11時40分過ぎ、シシンランが着生しており本種の生活場となっているカシ類の大木、その(だったと思う)枯れ枝の先端にメスが飛んできた。それを追ってきたオスと、交尾が成立した。(私は、その瞬間を見ていない。)
途中、何カ所かに場所を変えたが、交尾は13:40頃まで続いた。交尾解消直後は、オスは地上に降り、メスは樹上に消えていった。(重ね重ね残念であるが私は、その瞬間も見ていない。)

GOTSUKOBI-4
この枯れ枝の上で、交尾が成立した。
(上の写真、交尾中のゴイシツバメシジミ、上がオス♂、下がメス♀と思われる。11:49頃)

 下の写真、連結飛翔後、ようやく落ち着いた葉っぱの上にて。
オスとメスの位置関係が、逆向きで、ほぼ180°になっている。
この位置関係が、彼らにとって(少なくともオスにとっては)最も安定する状態のようだ。
” 少なくともオスにとっては ” 、の意味については、後ほど、続編、”ゴイシツバメシジミ交尾 (その2 枝先の舞踏)”で述べる予定である。
GOTSUKOBI-7
(上の写真、11:54頃)

 場所は落ち着いたが、やはりメスは時々動く。それに連れて、オスも動く。
メスが葉裏に位置していることに注目(下の写真)。オスはメスの動きに抵抗している(ようだ)。
基本的に、オスは動きたくないように私は感じた。
gotukobi-2
(上の写真、交尾中のゴイシツバメシジミ、左がオス♂、右がメス♀と思われる。12:02頃)
 
gotukobi-3
(上の写真、12:31頃)


 さて、本編のメインテーマであるが、交尾が成立した枯れ枝の先端から、その次の静止場所に移るまでの連結飛翔(交尾飛翔)のごく初期部分を動画撮影出来たので、以下、それを提示したい。

 次の写真(動画からの切り出し)、上がオス♂、下がメス♀と思われる。 (11:50頃)
GOITSUKOBI-13

 次の瞬間。メスが、身体を反らし、翅を広げた。飛びたとうとしたのか否か、その意図は判らない。尾端が連結したまま、メスは空中に、その身体を投げ出した。なお、メスがオスと連結したまま、翅を広げて空中に飛び出そうとした(ただ単に暴れたのみ?)のは、これが初めてでは無い。それについては、続編、”ゴイシツバメシジミ交尾 (その2 枝先の舞踏)”で述べる予定である。
GOITSUKOBI-12

 メスの力に抗しきれず、オスも、とうとう空中に放り出された(下の写真)。左がメス、右がオス。
重ねて述べるが、このペアが空中に飛び出したのは、人や他の動物の刺激では無い。
ちなみに、観察者とこの交尾ペアとの距離であるが、下に供覧してある動画で、推測されたい。(画像はトリミングしてあるので。)35mm換算、600mmで撮影している(OLYMPUS OM-D E-M5,SIGMA 150mm Macro,TELE CONVERTER EC-20)。この距離に存在する人を彼らが意識したか否かは判らない。
少なくとも、この時点での彼らは、よほどの直接的な刺激で無い限り、反応できない状況であったと私は考えている。自分たちのことで精一杯だったと思う。
 チョウの交尾の観察では、交尾飛翔がどうのこうのと話題になることがあるが(本編もそうです。(^_^;)、基本的に、蝶が交尾中に自発的に飛翔を行うとは、考えにくいと私は思っている。よほどの理由、例えば、観察者が意図的に飛ばした、等が無ければ飛翔しないのではないかと思われる。蝶の生態図鑑、あるいは各種報文で、交尾飛翔形式、うんぬん、との記述をしばしば見かける。が、何故飛んだのか、飛んでどこへ行ったのか(下降したのか、上昇したのか)?交尾確立からどのくらいの時間経過があったのか、連結飛翔直前のオスとメスの動き、等が記述されていることはほとんど無いように思われ、その意味で、生態学的な意味が解らない。
 今回の交尾飛翔は、明らかに第三者からの刺激を受けての反応ではないと思う。ただし、自発的な飛翔であるかと言われれば、多少の疑問がある。このあたりについては、続編、”ゴイシツバメシジミ交尾 (その2 枝先の舞踏)”で述べる予定である。
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 上の次の瞬間が下の写真。どっちがどっちでしょうか。
GOITSUKOBI-10

 さて、次の瞬間(下の写真)。
左がオス?
この時点で、オスが飛翔のコントロールを開始したと考えたい。
メスは飛翔の意思はなく、ただ単に動き回った(暴れた)のみで、空中に放り出された以上、どちらかが飛翔をしなければならない。あるいは、落下に身を任せるか、である。
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 次の瞬間。
安定飛行(といえるかどうか?)に移行した当初。
GOITSUKOUBI-8

 動画です。



 交尾飛翔形式は、 ←♂+♀ であると思われる。
飛びたちを促したのはメスであるが、メスはぶら下がったままで、オスの力により飛翔、移動していると思われる。
単なる落下で、翅をばたつかせただけであれば、こういう軌跡は描かないはずである。飛翔の軌跡がだんだんと上向いていると思う。残念ながら、これ以降の飛翔は撮影出来なかったので、これ以降も、メスがおとなしくしていたのかどうか?本当に上昇したのかどうかは証明できない。
 この後、他の樹木の葉上に到達、しかもそこは、撮影が難しい高さであったことを明記しておきたい。

goiositubamekobihishou-1


2013/07/10 熊本県にて ゴイシツバメシジミ

 以下、
ゴイシツバメシジミ交尾 (その2 枝先の舞踏)に続く予定です。





  1. 2013/07/26(金) 23:59:57|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

ゴイシツバメシジミの動画

素晴らしい動画です
宿のパソコンで見せていただきましたが、あらためて何度も再生して見ました
特にクルクル回る様は圧巻です
解釈もうなづけます

貴重な資料でもあると思います
  1. 2013/08/14(水) 18:09:30 |
  2. URL |
  3. otentoumaru #MS6MO/rs
  4. [ 編集]

おてんとうさん、こんばんは。

 おてんとうさん、コメント有難うございます。
次は、くるくると回るダンスにスポットライトを当ててみます。また見て下さいね。
  1. 2013/08/16(金) 20:51:14 |
  2. URL |
  3. べにしじみこむ #-
  4. [ 編集]

交尾飛翔

とても興味深く拝見しました。
そうですよね、交尾しながら飛翔する理由なんて限られていますよねぇ。
こちらが邪魔をしさえしなければ・・・。

お忙しいとは思いますが、次を楽しみにしています。
  1. 2013/08/29(木) 07:31:48 |
  2. URL |
  3. mag #8iCOsRG2
  4. [ 編集]

magさん、こんばんは

 magさん、コメント有難うございます。
8月も終盤にかかりましたが、今だ暑いですね。
何となく秋の気配が感じられるようになりましたけど。蝶も喧噪の時期が過ぎた、といったところでしょうか。
 その2は、概要はほとんどできあがっていますが、動画の編集、アップロードがまだで、そこがネックになって遅れております。ぼちぼちやっていきますので、楽しみに待っていて下さいね。
  1. 2013/08/29(木) 22:48:42 |
  2. URL |
  3. べにしじみこむ #-
  4. [ 編集]

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