べにしじみこむ の蝶ブログ へようこそ

主に広島県で蝶の撮影をしています

会 遭 逢 

HISAMATSU2012-3

 今回も、本当に偶然であった。
ほんの少し視線がずれていれば、ほんの少し時間がずれていれば、彼女に遭えなかったのである。

(写真はクリックで拡大されます。大画面でおもいっきりブラウザーを広げていなければ、もう一回クリックで更に拡大されます。ノイズ、ピント、ブレなどの諸問題も拡大されますが、雰囲気などは分かりやすいです。)




 会えそうで会えない。
ちょっとした行き違いで会えるチャンスを失ってしまう。
こんなことは、多分、人生において多いのではなかろうか?
 
 蝶を目的とした時にも同じことが言えそうだ。
ほんの少し視線をずらしていれば、ほんの少し時間がずれていれば、それに遭遇できたのに、ということが案外多いのではなかろうか。

 逢いたい、という願望があるのに逢えないのは、ドラマでは悲劇になってしまう。
蝶を目的のときは、逢う、というより、会う、であろうが、本種の場合は、遭う、という文字を私はあてたい。
私が本種と遭うのは、いつも偶然だから。そして、いずれは、逢う、という間柄にしたいのである。

 私が本種にであった回数は数える程であるが、いずれもまさに、遭う、であった。いずれも予期せず出くわしたのである。他種を目的とした蝶行で思いもかけず遭遇した、ということである。
そもそも私が本種を初めて撮影した時、それは未だに私が本種を100mmマクロの射程に捉えた唯一の時であるが、その時も他種を想定してファインダーを覗いていたのである。ヒロオビを想定していたのであるが、なんか違う、よく見たら、白帯がVではないか、おいおい、どうなってんだ?こんなところで出会うとは。びっくり仰天、でも嬉しすぎる、といった塩梅であった。本種と分かった瞬間、眼鏡が曇って来てファインダーが見づらくなったことを未だに憶えている。私が興奮して発した汗で。
 ただ、本種を目的とした蝶行では、いい目にあったことはない。完全に振られて、逢えなかった、ということである。この場合は、逢、という漢字をあてたい。

 今回も、本当に偶然であった。
ほんの少し視線がずれていれば、ほんの少し時間がずれていれば、彼女に遭えなかったのである。
向こうの方で一瞬、蝶が舞った。
なんだろう?
待望の彼女だった。

その登場はあまりにも唐突であった。その動きはあまりにも上品で、しかも足場が悪く近づけない所につんとして止まった。
僅かな撮影の時間を与えたあと、なんと、私の方にひらりと舞ってきた。すぐ足下の葉に止まるそぶりを見せ、私をじらした後、あっという間に樹上に、舞い上がっていった。高嶺の花となってしまった。

HISAMATSU2012-2

HISAMATSU2012-1

 極希少種、大珍品、数々の名誉ある美辞麗句を並べたてられた、往年の名蝶。
それが醸し出す気品には、やはり他種とは別格のものがあると思うのである。

 誇り高き彼女と、たまさかの逢瀬を楽しんだのであった。

2012年8月  ヒサマツミドリシジミ ♀


















  1. 2012/08/15(水) 12:43:41|
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