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主に広島県で蝶の撮影をしています

ミズイロオナガシジミ は何色?

 mizu2011-1
 クロアゲハは黒、キチョウは黄
ミズイロオナガシジミは水色。
ん?

ミズイロオナガシジミのミズイロって?水色?それとも?

(写真はクリックで拡大されます。大画面でおもいっきりブラウザーを広げていなければ、もう一回クリックで更に拡大されます。ノイズ、ピント、ブレなどの諸問題も拡大されますが、雰囲気などは分かりやすいです。)




 子供の名前を決めるのに、親は頭を悩ます。
以前は漢字の持つ意味や、あるいは画数を考えることが多かったようである。最近は親の趣味を反映してか、あるいは時代の流れを反映してか、なんでこの漢字でそう読むの?といった命名が増えていると思う。感覚、いわゆるフィーリングで漢字を当てちゃってるのにちょくちょく出くわす。漢字には、象形文字とか、 会意文字とか、成り立ちから何種類かあったように記憶しているが、最近の命名に使われている漢字は、フィーリング文字と言ってもよいような感覚で使われている事が多いと思われる。
まあ、それは別にどうこう言うような物でもない。
子供の名前の決定権は親にある。どのような名前を付けようが、勝手なのである。
ただ、あまりにも奇抜なもの、あるいは度肝を抜くような物であると、命名者の自己満足や、第三者の一時的な受けは狙えるかもしれないが、名前を付けられた子供はどうなる?といったことも考えないといけないであろう。その子は、その名前を一生背負っていかなければならないのである。まあ、結構感心するような当て字なこともあって、しゃれているなと思ったりすることもあるのである。読めないけども。
 
 さて、蝶の名前は誰が付けるのであろうか?もちろん、学名と、いわゆる和名ではまた違うとは思うのであるが、たぶん研究者や高名な学者様がその重責を担うのであろうと思う。
 おそらく、頭を悩ますに違いない。ネーミングされた蝶は、その後ずっと、その名前で生きていかないといけないのだ。責任重大なのである。かなり以前から、この名前(ミズイロオナガシジミ)のはずなので、最近はやりのフィーリングで名前付けちゃいました、ではないと思う。やはり、みずいろ、には深い意味があるはずである。

 かなり前の事であるが、私が子供の時分である。この名付けはすごいな、と思ったことがある。
星飛雄馬
これは、とある巨人の星という漫画の主人公の名前であるが、子供心に、この名前はすごいと思った。人間の名前に、馬、とついている。子供心にびっくりした。でもよく考えてみると、龍馬という偉人もいらっしゃったわけで、別に人間の名前に、何々馬、でもよいわけである。更に言うと、人の名前には、色を表す言葉が使われることもある。例えば、みどりさん。では、みどりさんは、肌の色が緑かというと、そんなことは無い。親御さんがいろいろ考えて、名付けたのである。かつて同級生にみどりさんがいらっしゃったのであるが、色白で、美人であった。決して、緑色では無かった。ただ、今と違って、いわゆる緑の黒髪、という表現があるが、彼女は綺麗なロングの黒髪で、そういう意味では、緑ではあったのかもしれない。
 なんで馬で無いのに飛雄馬か、なんで緑色で無いのにみどりか?なんで、なになにか?
そんなこと考えたって、仕方ないのである。名前とは、ある人が、考えに考え、よかれと思い、頭を悩ませ、苦闘した結果、生まれてきたものであって、第三者があれこれ言うようなものでは無いのである。

 星飛雄馬は、巨人の星になって欲しいとの願いを込めた名前であろう。
飛ぶが如くの奔馬の勢いで、ジャイアンツのエースになって欲しいとの願いがあるのであろうと、私は子供心に考えたのである。
では、ミズイロオナガシジミは、水色になって欲しいとの命名者の願いが込められているのであろうか?
 更に考えると、星飛雄馬は巨人、花形充は阪神、左門豊作は大洋、伴宙太は中日、であった。広島には主な登場人物は所属していなかったと記憶している。これは残念な事であった。せめて、オズマくらいは、広島の所属にして欲しかったと思うのである。おそらく、登場人物の重要度が、球団の本拠地の人口に比例しているのではないか?広島の星、では視聴率は稼げないとの判断であろうと思われる。ファンの数を考えるとこうなるのである。「巨人、大鵬、卵焼き」の時代である。要するに経済効果でやむを得ない。
さて、ミズイロオナガシジミは、水色、で経済効果が得られるのか?ファンの数が増えるのであろうか?

 やっぱり、水色になって欲しいという願いなのではないだろうか?ゼフィルスは金緑色や綺麗な橙色など、色が鮮やかな種が多い。地味な翅表をした本種に、名前だけでも色合いをあげようという命名者の温情がひそんでいるようにも思う。
 私は、本種の魅力は、純白、と思っている。白く、しろく、whiteに、いかに清楚な白さを撮るか?翅裏を、単純なツートンカラー、すなわち、いかに白と黒の二色で美しく表現できるか?いかにグラデーションを表現できるか?が腕の見せ所であろうかと、長年考えているのである。そういう意味では、強烈な色彩で誤摩化せる金属光沢のあるゼフよりも、遥かに撮影は難しいのである。
そして、ミズイロ、という名前を意識するようになって、是非とも水色に撮りたいと狙っているのである。

 ミズイロオナガシジミは、なぜミズイロという名前をもらっているのか?
このミズイロって、水色なのか?客観的に見て、水色、とは思えない。
開翅した時、その翅表が綺麗な水色の構造色で彩られるのだろうか?
そんな写真は見たことがない。

 ある方によると、本種は飛翔時には、水色に見えるそうだ。
なあるほど、そうだったのか。知らなかった。
でも、私は本種の飛翔をみて、水色と感じたことはない。
機会があったら、本種の飛び姿を写真に撮り(きらめきなら、動画の方がいいかな)、何色に見えるか吟味したいと思っているのだが、なかなかそういう機会に恵まれないのである。ほんとの所は、水色に見えるわけ無いだろ、と心の底で思っているので、トライしないのである。やったって、無駄だと思っているから。
 でも、少なくとも命名者は、本種に水色を見たのではないか?
どのような状況でそれを見たのか?やはり飛翔時か?
それとも、この命名は謎掛けなのか?前述の如く温情なのか?単なるミステイクか?見ず色(見ず色、すなわち色を見ない、色彩がない)なのか?
なぜ、本種がミズイロなのか、俄然興味が湧いてきたのである。
ここ数年、その謎解きを企んで写真を撮影しているのである。 

 我が国では、信号機の緑を青、という。
これなどは一種の共同幻想である。
もしくは、緑を青という文化がある。
隣の芝生は青い。青々と茂った、などという言い回しがある。
野菜は青物という。
これは決して、日本人が緑色と青色の色彩としての区別がつかないからではない。(たぶん)
緑と青を明瞭に言葉として区別する意義を持たない文化なのだと思われる。
緑と青、には、色彩としての意味合い以外に、文化的な意味合いも含まれているので、こんがらがって使用されているのであろう。

 では、本種の翅表の黒褐色〜灰褐色は、我が国では水色というのであろうか?
もしかすると、淡い灰色っぽいものを水色と表現することもあるように思うが、ただ、本種の翅表は、灰色っぽさもあるが、どちらかというと、もっと黒っぽい、黒褐色っぽく見える。
 以下、3枚の写真、この翅表を水色、と表現するのには無理があると思う。

mizu2012-1
mizu2012-2
mizu2011-2

光の加減により、黒色、灰黒色、茶褐色、等に見える。
水色には見えない。
ただ、上の三枚のうちの真ん中の写真、開翅時であるが、後翅後ろ半分の白っぽい領域は、なんとなく水色といえば水色っぽいかも。
 ということで、この部位を水色に表現しようと努力してみたのが下の写真。
水色に見える?私には水色に見えます。(拡大して、欲目でみてね)

mizu2012-4

 シジミなら、縁毛幻光が可能であろうか?(これも欲目で見てくださいね)
下写真、水色に出た?

mizu2012-5

さらに青っぽく。ただし、狭い領域でしか発色していない。拡大しないとわかりづらいです。

mizuirogennkouao

 青は出るが、いつも青く光る訳ではない。赤も出るぞ。(完全に欲目の世界)

mizuiroaka

ついでに、縁毛を光り輝かせて。

mizu2012-6

 さらに毛状鱗を青く発色させてみた。
後翅、前半分、水色っぽい?

mizuiromoujyou

 ついでに七色に。ビミョーな表現です。

mizu2012-7

 さて、お遊びはこれくらいにして、
さらに、水色を求めて、シャッターをきる。
下写真、透過光で見えないか努力してみたが、難しい。
縁毛は水色か。(欲目)

mizu2012-3

 翅表に水色が出た?
後翅縁毛も水色。後翅の白班も水色。

mizu2011-5

 さらには、透過光で、左翅裏面も、水色っぽい。
ならば、透過光で水色に光り輝きながらの飛び姿が撮影できるかもしれない。
飛翔を逆光で見たら、水色に見えるかも?

mizu2011-4

 飛ぶ時に、水色に見える。
これはまんざら嘘ではないかも。

 ミズイロオナガシジミ、
見ず色、すなわち色彩がない、
ではなく、やはり、水色であるようだ。


いずれの写真も、広島県にて撮影   ミズイロオナガシジミ 










  1. 2013/01/14(月) 10:16:14|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

なかなか面白い考察ですね。

楽しく拝読いたしました。(^^)

σ(^_^)は最初から,何の疑問もなく後翅表面の尾錠突起付近の斑紋が「ミズイロ」だと思っていました。

飛んでいるときにミズイロ??
う~ん,見えたことありませんねぇ~。
  1. 2013/02/12(火) 22:35:58 |
  2. URL |
  3. yohbo #AOgGz7Lw
  4. [ 編集]

yohboさん、こんにちは

yohboさん、こんにちは。コメント有難うございます。
コメントいただいて嬉しいです。
色彩は感覚的なこともありますので、いろんな方々のご意見がいただけると嬉しく思います。ミズイロオナガシジミ、どう見ても水色ではないだろ?という私の感覚がそもそものこの記事を書くきっかけです。見る人によっては、水色に見えるのかなあ?
今年は、飛び姿を逆光で狙ってみたいと思います。無理っぽいけど。
  1. 2013/02/13(水) 20:12:26 |
  2. URL |
  3. べにしじみこむ #-
  4. [ 編集]

楽しいです!


シロイロオナガシジミ・・・私の結論かな。
飛ぶときに水色に見えたことはないですし…。

  1. 2013/04/04(木) 07:35:48 |
  2. URL |
  3. mag #8iCOsRG2
  4. [ 編集]

magさん、こんにちは

 magさん、コメント有り難うございます。
確かに、シロイロオナガシジミ、のほうがよさそうですね。
本種を水色に撮るのが、写真の腕のみせどころ?かとも思います。チャンスがあれば、飛翔を狙ってみたいと考えています。何色にとれるかな?
  1. 2013/04/05(金) 13:28:03 |
  2. URL |
  3. べにしじみこむ #-
  4. [ 編集]

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