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主に広島県で蝶の撮影をしています

110508 草むらのファイター 

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 細長い華奢な身体で 翅を小刻みに動かし、草むらを縫うように低空飛行。
その姿形、飛翔様式からは、繊細さ、弱々しさ、脆弱な印象を受ける。

ところが、どっこい、彼らはファイターなのであった。




 本種は、ゼフィルスほどの美しさ、継続時間はないが、卍巴飛翔もどきの舞を行うことが知られている。
ただ、回転数は多くても2から3回転程度が多いようである。それ以上の回転数は多分、希であると思う。
もちろん、蝶のいろんな種は、テリ張り時、もしくはパトロール飛翔時に他のオスと遭遇すると、一瞬からむ事があるので、どの程度からを卍巴飛翔といっていいのかは難しいところがある。

 昨年、ギンイチモンジセセリ、二頭による輪舞をハイスピードムービーで撮影した。
そのおり、偶然に、オス同士の衝突(体当たり?)も撮影することが出来た。

    一頭のメスをめぐっての二頭のオスの闘争(ハイスピードムービー)(YouTubeへのリンクです。7分程度のムービーですが、4分40秒頃から、クライマックスの闘争があります。2010.5.5撮影)

 雰囲気からして、この衝突は偶然ではなく、意図的にぶち当たったのではないか?と思った。
 意図的な相手への体当たり行為は、多分、卍巴飛翔を行うゼフィルスやクロヒカゲモドキでは知られていないと思うが(私が知らないだけかも?)、本種は体当たりするのであろうか?それとも、たまたま衝突してしまったのか?
そもそも、蝶が、競合相手(と言っていいのかどうか?)に意図的に激突するなどと言うことがあり得るのだろうか?

 そこで、本年、その衝突(もしくは意図的な体当たり)が頻繁にあるのか否か調査しようと思い、ハイスピードムービーを幾つか撮影したのである。
ハイスピードムービーでないと、証明できないと思って。
 以下、2例、供覧する。





 本種の衝突(体当たり行為)は、必ずしも頻発するわけではないが、かといって、極めて稀、でもなさそうだ。
本種は体当たりを意図的に行っているのではないか と、私は考えるに至った。
ではなぜ?

 相手に体当たりすることで、いかなるメリットがあるのか?
何もなさそうな気がするのであるが?
力の誇示であろうか?
もちろん、本種は飛翔が比較的低速度であり、なおかつ低体重での衝突であること、棲息場所が草むらで、衝突現場が地上に近いこと、などの理由で、体当たりによって相手、もしくは自分に大きな障害が起こるとは考えにくい。
この意図的な体当たりは、相手に障害を与えることを目的とした行為ではないように思える。

 もちろん、飛行技術に問題があって、間違ってぶつかっている可能性も捨てきれない。
飛翔力が弱そうなので、風に流される、ってこともありうる。
頭に血が上ってコントロールを失った、ってこともありうるかも。

    葉っぱにぶつかるギンイチモンジセセリ(YouTubeへのリンクです。2010.5.5撮影)

 ホントは華麗な卍巴飛翔を行いたかったが、タイミングが合わず、間違ってぶつかってしまった、という考えもある。二頭で行うわけであるから、二頭の気持ちが一つになっていないと、うまく回転できずに、ぶつかってしまうのではないかと思うのである。

 そう考えると、あのゼフィルスクロヒカゲモドキの華麗な卍巴飛翔は、いかなる機序で成り立っているのであろうか?どうやって、相手とタイミングをとっているのであろうか?いかなるフィードバックがかかっているのであろうか?二頭の意志の疎通がある程度出来ていなければ、あんな回転運動は出来ないんじゃないか?おまえは左回転だが、俺は右回転したいんだ、おまえは早いが、俺はゆっくり回りたいんだ、ではあんなに美しくは出来ないわけで、どこかで調節がとれてなければ、あの機能美はないはず。

 卍巴飛翔(もしくはそれもどき)は、闘争ではなく、調整(もしくは確認行為)ではないのか?と思うのであるが、どうなんでしょうか。
あるいは、誰かが、外部から指揮しているのではないだろうか?ハイ、今度は少し右にずれて、ハイ、次は、上昇しながら回って。
 卍巴飛翔は闘争であるという考えがあるが、はたして闘争か?
闘争であのような美しさが表現できるのだろうか?
闘争なら、なぜぶつからない?ギンイチモンジセセリのように。


 思考が回りながら、ずれてきた。 

 いずれにせよ、ギンイチモンジセセリは、時として、ぶつかるのである。
相手に。
 
 さて、以下、戦闘機の勇姿の数々。

 まずは、雑草のジャングルの中を自由自在に飛び回る姿。
密林の障害物の中をぶつからずに器用に飛び回る。(時々ぶつかりますが。)

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 本種は前翅前縁近位側の橙色が魅力である。次の写真、どうにかそれが出てくれた。

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 次の4枚は、ベニシジミのメスに執着するギンイチモンジセセリ、オス。
異種間の結婚なるか?期待してみていたのだが。

なりませんでした。やっぱり。

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 綺麗なベニシジミのお嬢さんを、憧れのまなざしで見つめる。

 以下、5枚。
ピントなどはご容赦ください。雰囲気が解っていただければ。

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2011.5.5および5.8 広島県にて撮影 ギンイチモンジセセリ










  1. 2011/05/08(日) 23:51:48|
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