べにしじみこむ の蝶ブログ へようこそ

主に広島県で蝶の撮影をしています

110417 Hilltopping

110417-1

 ある種のチョウは、山の頂上に飛来する性質をもつ。 
本日はその性質を利用し、新しい撮影地を見つけようと企んだのであった。





 ギフチョウの写真が撮りやすい新しいポイントを開拓したいと常々考えている。
毎年春に必ず通っているポイントでは、昨年、今年と個体数が明らかに減少しているという実感がある。
長期での減少傾向が、ここにきてスパートがかかっているのではないかと危惧している。
それが単に回復可能な減少であればいいのであるが、なんとなくいやな予感もしている。

 昨年は、産卵が終わったであろう頃を見計らって、いままで行ったことのない山、林に入り、食草を求めたのであった。食草は結構見つかったのであるが、卵や幼虫はまったく見つからなかった。
何枚の葉っぱをひっくりかえしたことだろう。
よほど蝶が好きか、暇人か、忍耐強い人か、でなければ出来ないと思った。
二年続けて、林床の葉っぱひっくり返し作戦はさすがにしたくなかったので、今年は作戦を変えたのである。
行ったことのない山のてっぺんに登り、女神様が舞い降りるのを待とうという魂胆なのである。成虫の時期に。
これだと、いちいちしゃがみ込んでは葉っぱをめくる、といった気の遠くなるような、しかも気の滅入る作業はしなくていいし、弁当食べながら待つ、といったことも出来、ある意味大変お気軽なのである。山頂に登る汗だけかけばいいのだ。
ただし、成虫の時期に、いないかもしれないところに行く、というリスクを背負うことになるが。
 


 四月中旬とはいえ、まだまだ朝夕は気温が下がる。
山頂に到着したころは、まだ空気は冷たく、肌寒い風が吹いていた。
汗は直ぐ乾いたが、これでは蝶は飛ばないな、と思ったのである。手袋していても不思議ではないほどの冷たさがあった。でも、時間の経過とともに、次第に気温が上がってきた。
 9時半になって、ようやく一頭の蝶の飛翔が視界に入った。
だんだら模様がみえた。お、ギフだ、と右脳が一瞬思った。ギフはあんな飛び方しないぞ、と左脳が判断。
やっぱり、キアゲハだった。うん、やっぱり黄色っぽい。
 暫くすると、こんどはやや白っぽい、似た蝶が舞い上がってくる。
お、今度こそギフだ、と右脳。やっぱり飛び方が違うようだし、気持ち大きくないか?と左脳。
やっぱり、ナミアゲハだった。
 なかなかお目当ては来ない。
やっぱりこの山にはいないのかなあ?

110417-2

 二種のバトルを撮影しながら、本命を待つ。

 ふと思ったのである。仮に、ギフが登場したとしても、写真とれるか?ここで。
アゲハ、キアゲハが多数、飛び交って、バトルを繰り返している ここで。
こんな騒がしいところに、女神様が降臨するか?
 仮にギフが舞い上がってきたとしても、二種とこんがらがって、わけが分からないのではないか?

110417-3

 さて、下の写真の中に、お目当てのチョウはいるでしょうか?
こんな状況で、ゆっくりと女神様の写真が撮れるでしょうか?

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 正午が近くなっても、二種のバトルはなかなかやまない。
それどころか、今度はヒオドシも登場、テリ張りしだした。
うーん、無理か。
 下写真、モスラを連想しました。

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 バトルに蜂も参加してきた。ああ、ひっちゃかめっちゃかだ。
二頭のヒオドシと蜂。

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 蜂を追い回すヒオドシ。

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 貫禄充分のヒオドシ。
風雪を耐えた積年の風格を感じる。

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 シュンランとヒオドシチョウ
望んで得られるシチュエーションではないが、偶然のなせる技。
こういう情景を見られただけでも、ここに来た甲斐があったというもの。
shunnrann110417


 そうこうしていると、向こうに何となく雰囲気の違うアゲハが登場。
ん?ん?今度こそ?

110417-5

 やはり、他の蝶に追い回される。
でも、この頃になると眼がだいぶ慣れてきて、少し離れていても三種の区別がなんとなくつくようになった。
少なくとも、女神様は、区別できる。
他の種に追っかけ回され、翻弄されている、少しちっちゃいのが女神様。
さすがに人気者だ。

ということで、あっちこっちに飛び回る女神様。
なかなかゆっくり静止できないのである。

 やっと舞い降りたところで、どうにか撮影。
他の三種、絶対こっち来るなよ、と祈りながら撮影したのであった。


110417-6

 ギフ以外に、ヒオドシの撮影も今回の目的であった。
二頭がテリ張りしていたが、長時間付き合ったおかげで、結構仲良くなれた。
チョウは学習能力があるという。
それなりの時間追っかけていると(撮影で)、そのうちだんだん逃避行動をとらなくなってくるのを経験する。
チョウはどのくらい賢いのであろうか?
ちなみに計算はできるか?一桁の足し算は出来るだろうか?
昨年、クロヒカゲモドキでトライした動画があるので、いずれアップしたい。(まだ飛翔をアップしていないので、それが終わってから。)
仰天するかもしれない。
(半分冗談)

 お別れの前に記念撮影。
長時間つきあってくれたドシ君と。モデルになってくれて有難う。
7時間程度、山頂にいた。
お疲れ様でした。

110417-12

110417-13

2011/04/17 広島県にて撮影
キアゲハ、ナミアゲハ、ヒオドシチョウ、ギフチョウ















  1. 2011/04/17(日) 23:16:54|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

7時間!

女神様、来てくれたのですねえ。

7時間ですか。
私が女神様に会えないわけが分かりました。
気の遠くなるような時間ですねえ。
私にはまだその覚悟がないなあ・・・。
  1. 2011/04/20(水) 08:45:26 |
  2. URL |
  3. mag #RaJW5m0Q
  4. [ 編集]

magさん、こんにちは

 magさん、コメント有難うございます。
長時間いたのは、実はギフチョウだけが目的ではなく、他の目的もあったからです。運が良ければ、ギフチョウがいるかも、で行ったところです。運良く遭遇できましたが、ここも個体数は望めないかもしれません。ギフチョウが乱舞するところを見つけたい。ここ最近、複数の個体を同時にみたことがないです。
  1. 2011/04/20(水) 13:28:39 |
  2. URL |
  3. べにしじみこむ #-
  4. [ 編集]

ギフ

ベニシジミコムさんも別の山に行かれたのですね。でも初の山でゲットするとはさすがですね。

私はギフの乱舞初めて経験しました。

ところで今回の記事の作りは今までとはイメージが大分違いますね。
  1. 2011/04/20(水) 20:48:57 |
  2. URL |
  3. otentoumaru #-
  4. [ 編集]

otentoumaruさん、こんばんは。

 otentoumaruさん、コメント有難うございます。
私もギフチョウの乱舞、見てみたいです。このところ、ギフチョウでは苦労の記憶しかありません。

 イメージが違うとのこと、私自身ではよくわかりませんが、広角が多いからかな?
  1. 2011/04/22(金) 20:06:29 |
  2. URL |
  3. べにしじみこむ #-
  4. [ 編集]

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