べにしじみこむ の蝶ブログ へようこそ

主に広島県で蝶の撮影をしています

101212 異形への憬れ

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 それがいったい何者であるのか、遭遇してから認識するまでに しばしの間があった。

(すべての写真はクリックで拡大出来ます。)



 かつて、憧れていた。
図鑑を眺めるたびに、ため息をついていた。
どうして、こんな変な形をしているのだろう?どんな飛び方をするのだろう?
手垢のついた愛用の図鑑、必ずそのページを開き、穴があくほど眺めたものである。

 必ず採ってやる。

 少し南にいけば採れそうだ。  そのような種であった。

だが、今現在、当地では、普通種と分類されるようになっている。
かつて、南に求めに行きたいと考えていた種。それが、地元で、初冬に追えるとは。

 本日は、風は冷たいながらも、気温はある程度上昇した。
蝶の自発的な飛翔はあまり望めないが、驚かすと飛びたつ程度の暖かさはあった。

 下写真。完璧と言っていいほどの保護色。
いったん地表にとまると、もはや完全に周囲と同化してしまい、見つけ難い。

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 図鑑を眺めながら、まだ見ぬ蝶を想像するのは楽しいものである。
その翅形から、コウモリを連想していた。
おそらく、薄暗い中を、音も無く素早く飛び回るのだろう。肉眼で追うのは難しいに違いない。

 そして始めて遭遇した時、興奮したと同時に、少しばかりがっかりした。
なんだ?このフワフワした飛び方は。
これは図鑑に載っているあの蝶ではない。想像と違う。私が長年温めて来た理想の彼ではないではないか。(始めて出会ったのはメスでしたが)。
初めて遭遇し、それと認識するまでに しばしの間があった。
想像から創造した蝶と違ったのであった。
もっと迅速に、そしてかっこよく翔ばないといけないのだ。

 実は本種は(他の種にもその傾向があるが)、かなり素早い飛翔が可能である。
(もちろんオスの場合ですが。メスはどうか知りません。)
ただ、何故かその時でないと、その飛び方をしないのである。
人間に追っかけられても、その飛び方をしない。

 二年前、以前の相棒、カメラの調子が悪くなった時、新しい相棒を選ぶにあたって二つの情景が想い浮かんだ。
是非撮りたいシーン。それに対応できるか否かが、選択基準であった。
そのうちの片方の主役が本種である。
ただし、今の時期は、思い浮かべた情景には遭遇できない。
この二年間は、そのチャンスが無かった。
来年こそはと、企んでいるのである。
テリトリーを張っているところ。別物と思えるほどの飛翔が披露される。
薄暗い夕方に。
このカメラで捉えられるだろうか?私のテクニックで捕まえられるだろうか?

 本日は昼間の撮影。
フワフワ飛翔である。同種であるとは思えない。

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 本種が、静止時に開翅したのにお目にかかったことはない。
翅表にお目にかかりたければ、飛翔を切り取るしかない。

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初冬の雑木林にて

2010/12/12 広島県東広島市 クロコノマチョウ









  1. 2010/12/12(日) 23:59:59|
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