べにしじみこむ の蝶ブログ へようこそ

主に広島県で蝶の撮影をしています

Dual Basker トラフシジミの謎 その1

dualbasking-1
(2011/04/29、9:11 以下6枚同じ個体です。)
(この記事に掲載されている写真はすべて広島県東広島市にての撮影です。)
 
 中央の切り株、その根本右下に、チョウが見える。(すべての写真はクリックで拡大出来ます。)
斜面にある枯れたススキの葉っぱに静止している。
何をしているのだろうか?
そして、これが今回の主題であるが、このチョウは、水平に対して、どのような角度で静止しているのだろうか?
それは、なぜ?




 次の写真、レンズを替えて。この時、9:19であった。10分近く、この姿勢でいたことになる。この後、驚かしてしまい、飛びたったのである。
細い足場の上に、水平面に対し、かなり傾斜した角度で静止している事がおわかりいただけるであろうか。
これは不安定な姿勢ではないかと思うのであるが、何故わざわざこのような姿勢で静止しているのであろうか?
切り株の影の出方から、太陽光線が画面左上から差しているのが判ると思う。
tusikatorafulateral


 次に静止した時も、
以下の如く。やはり、傾いた状態で静止している。(2011/04/29、9:22)
dualbasking-3

 周りも入れて撮影すると、下の如く。斜面にはえた小木にとまっている。
dualbasking-4

 時計を少し戻す。9:06
dualbasking-2

 飛びたって、再び静止した時も、傾いた状態のまま静止している。9:09(下の写真)
翅に出来た枯葉の影で、太陽の位置が推測できる。
この姿勢は、いわゆる傾斜日光浴(lateral basking、身体を傾ける日光浴、横向きの日光浴、左右の翅を閉じて横倒しになり太陽光に片側の翅の裏面を向けるタイプの日光浴)ではないのか?と思うのである。
dualbasker9;9


 時計をもっと戻して、二年前に遡る。

 以下2枚、前掲写真のちょうど二年前の2009/04/29に撮影したもの。
葉っぱに何かがとまった、と思ってカメラを向けると、
トラフシジミであった。
なぜ、身体を傾けているの?
090429-17

 暫くみていると、今度は、翅をひろげたのである。
なぜ?
これは、傾斜日光浴から、開翅日光浴へ移行したと考えていいのだろうか?
それとも、全く違う他の理由からか?
090429-18

 さて、次。
これは?
トラフシジミの写真でよく見かけるタイプの、開翅。
さて、これは日光浴か?(2009/05/21)
090521-7

 さて、次は、2010/5/30(リンクあり)の撮影である。
 まずは葉っぱの下方からの撮影。影のみ。
太陽光を最大限に浴びるようにとまっているのではないだろうか?
影の出来かたから考えると、いわゆる傾斜日光浴(lateral basking)ではないか?
100530-2

 暫くみていると、姿勢を変えた。影が小さくなってきた。
意識的に、輻射エネルギーの吸収を小さくしたのかも。
 斜面を登って、横から写したのが、次の写真。
影の出来方に注目。小さくなっている。
これは、傾斜日光浴と、それに続く体温上昇後の日光浴の停止と考えていいのだろうか?
100530-3


 さて、次の例はいかに。(2011/05/02 10:25)
これはいわゆる開翅日光浴(acute basking,reflectance basking?)であろうか?
なぜこれを日光浴と考えるかといえば、わざわざ太陽の方向を意識して(?)向きを変えた上で、開翅したからなのである。
110502tsuikakaishi

 上の写真の直前。ぐるっと回って、向きを変えているところ。
私自身(カメラの位置)も若干かわっています。
チョウの胸部の光の当たり方で、画面の右側から陽があたっているのがわかる。
110502tsuika2

 向きを変える前。吸蜜しているところ。
この位置から、向きを180度近くかえ、開翅した。
太陽光線の方向を意識していると考えてよいのではないか?それとも偶然か?
tuika8-2


 写真をいろいろと提示したが、さて、ここで当然に思う疑問。
トラフシジミは、翅を開翅しての日光浴と、翅を閉じて身体を傾ける日光浴と、両方を行うのであろうか?
そして、その二つを、どのように使い分けているのであろうか?

 そして、そもそも、これらの姿勢は、本当に日光浴を目的としたものであろうか?

 開翅は、はたして、本当に太陽の輻射熱を受けることが目的なのであろうか?

 傾斜日光浴の典型例としてよく引き合いに出されるのが、コツバメである。
(コツバメの関連記事 http://benisijimi.blog36.fc2.com/blog-date-201104.html)
下の写真ほどの露骨な傾斜は、まだトラフシジミで観察したことはない。
さて、トラフシジミはここまで傾斜させることがあるのであろうか?
横倒しになるほどの傾斜日光浴を行うトラフシジミ、実は私が長年狙っているターゲットなのである。
その写真を撮ったあとに今回のこの記事を書こうと暖めていたのであるが、実は今は、トラフシジミはここまで傾けないであろう、と私は考えているのである。でも撮りたい。
(露骨なトラフの傾斜日光浴の写真をご存じの方は、是非お教え下さい。)

 トラフシジミの傾斜日光浴(違うかもしれないけど)とコツバメのそれとは、同じものなのか?
(若干違うのでは?とも思っています。)

 トラフシジミは、なぜ Dual Basker なのか?ホントにそうか?

 これが解ければ、なぜ、コツバメが傾斜日光浴しかしないのか?
その難問を解く鍵になるのではないかと、密かに思っているのである。
110502kotubmekeisha

 以下、
  Dual Basker トラフシジミの謎 その2
  そして、
  コツバメが傾斜日光浴を選ぶ理由 に続きます。
(いつになるかはわかりません。私の妄想ですから。気が向いた時に。)












  1. 2011/05/26(木) 15:44:12|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

110515 青葉薫る

 私はだれでしょう?
え?葉っぱの向こうで細長い鼻をのばして、大の字になっている小さな彼の事じゃないです。
この魅惑的なおしりの持ち主です。
(すべての写真はクリックで拡大されます。)

110515-1


 私は誰?
もう少ししたら、お山の上で舞踏会があるから、いつものように厚化粧で参加予定です。
先ずは腹ごしらえなのです。
この花、おいしそう。甘い香りがぷんぷんしてるし。

110515-2


 もうわかった?
尾端の噴出口から炎を噴出して、ジェット機のごとく、びゅんびゅん飛んじゃう。

110515-3


 とまろうと思ったけど。
おっとっと、やばい。
ありんこ がいた。
こいつは苦手。

110515-4


 というわけで、他の枝にいっちゃおう。

110515-5


 この辺なんかどうかな?

110515-6

 うん、ありんこはいない?

110515-7

 この花に決めた。

110515-8

 うん、うまいぞ。

110515-9

110515-16

 お腹いっぱいになってきたから、そろそろ山登りにいきましょう。
武闘会場、あ、間違えた、舞踏会場は、お山のてっぺんの広場です。
まだストロー伸ばしているのは愛嬌です。

110515-11

 あ、友達に挨拶するの、忘れてた。
挨拶してこよっと。
それにしても、このカメラ、おしりばっかり狙って、ちょっと失礼じゃない?
エッチ!

110515-12


 翅と胴体でHを表現してみました。
右下の葉っぱにとまっている君、出かけてくるね。

110515-13

 じゃあねー。行ってくる。

110515-14

 ぱっ。
カメラの君に、ちょっとサービス。
翅をひろげてみちゃいました。
写してもいいよん。

110515-15

110515-last

2011/05/15  広島県東広島市にて撮影 アオバセセリ









  1. 2011/05/15(日) 23:59:59|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

110508 草むらのファイター 

 ginichi110505-1

 細長い華奢な身体で 翅を小刻みに動かし、草むらを縫うように低空飛行。
その姿形、飛翔様式からは、繊細さ、弱々しさ、脆弱な印象を受ける。

ところが、どっこい、彼らはファイターなのであった。




 本種は、ゼフィルスほどの美しさ、継続時間はないが、卍巴飛翔もどきの舞を行うことが知られている。
ただ、回転数は多くても2から3回転程度が多いようである。それ以上の回転数は多分、希であると思う。
もちろん、蝶のいろんな種は、テリ張り時、もしくはパトロール飛翔時に他のオスと遭遇すると、一瞬からむ事があるので、どの程度からを卍巴飛翔といっていいのかは難しいところがある。

 昨年、ギンイチモンジセセリ、二頭による輪舞をハイスピードムービーで撮影した。
そのおり、偶然に、オス同士の衝突(体当たり?)も撮影することが出来た。

    一頭のメスをめぐっての二頭のオスの闘争(ハイスピードムービー)(YouTubeへのリンクです。7分程度のムービーですが、4分40秒頃から、クライマックスの闘争があります。2010.5.5撮影)

 雰囲気からして、この衝突は偶然ではなく、意図的にぶち当たったのではないか?と思った。
 意図的な相手への体当たり行為は、多分、卍巴飛翔を行うゼフィルスやクロヒカゲモドキでは知られていないと思うが(私が知らないだけかも?)、本種は体当たりするのであろうか?それとも、たまたま衝突してしまったのか?
そもそも、蝶が、競合相手(と言っていいのかどうか?)に意図的に激突するなどと言うことがあり得るのだろうか?

 そこで、本年、その衝突(もしくは意図的な体当たり)が頻繁にあるのか否か調査しようと思い、ハイスピードムービーを幾つか撮影したのである。
ハイスピードムービーでないと、証明できないと思って。
 以下、2例、供覧する。





 本種の衝突(体当たり行為)は、必ずしも頻発するわけではないが、かといって、極めて稀、でもなさそうだ。
本種は体当たりを意図的に行っているのではないか と、私は考えるに至った。
ではなぜ?

 相手に体当たりすることで、いかなるメリットがあるのか?
何もなさそうな気がするのであるが?
力の誇示であろうか?
もちろん、本種は飛翔が比較的低速度であり、なおかつ低体重での衝突であること、棲息場所が草むらで、衝突現場が地上に近いこと、などの理由で、体当たりによって相手、もしくは自分に大きな障害が起こるとは考えにくい。
この意図的な体当たりは、相手に障害を与えることを目的とした行為ではないように思える。

 もちろん、飛行技術に問題があって、間違ってぶつかっている可能性も捨てきれない。
飛翔力が弱そうなので、風に流される、ってこともありうる。
頭に血が上ってコントロールを失った、ってこともありうるかも。

    葉っぱにぶつかるギンイチモンジセセリ(YouTubeへのリンクです。2010.5.5撮影)

 ホントは華麗な卍巴飛翔を行いたかったが、タイミングが合わず、間違ってぶつかってしまった、という考えもある。二頭で行うわけであるから、二頭の気持ちが一つになっていないと、うまく回転できずに、ぶつかってしまうのではないかと思うのである。

 そう考えると、あのゼフィルスクロヒカゲモドキの華麗な卍巴飛翔は、いかなる機序で成り立っているのであろうか?どうやって、相手とタイミングをとっているのであろうか?いかなるフィードバックがかかっているのであろうか?二頭の意志の疎通がある程度出来ていなければ、あんな回転運動は出来ないんじゃないか?おまえは左回転だが、俺は右回転したいんだ、おまえは早いが、俺はゆっくり回りたいんだ、ではあんなに美しくは出来ないわけで、どこかで調節がとれてなければ、あの機能美はないはず。

 卍巴飛翔(もしくはそれもどき)は、闘争ではなく、調整(もしくは確認行為)ではないのか?と思うのであるが、どうなんでしょうか。
あるいは、誰かが、外部から指揮しているのではないだろうか?ハイ、今度は少し右にずれて、ハイ、次は、上昇しながら回って。
 卍巴飛翔は闘争であるという考えがあるが、はたして闘争か?
闘争であのような美しさが表現できるのだろうか?
闘争なら、なぜぶつからない?ギンイチモンジセセリのように。


 思考が回りながら、ずれてきた。 

 いずれにせよ、ギンイチモンジセセリは、時として、ぶつかるのである。
相手に。
 
 さて、以下、戦闘機の勇姿の数々。

 まずは、雑草のジャングルの中を自由自在に飛び回る姿。
密林の障害物の中をぶつからずに器用に飛び回る。(時々ぶつかりますが。)

110505-2

 本種は前翅前縁近位側の橙色が魅力である。次の写真、どうにかそれが出てくれた。

110507-6


110505-6

110505-5

110505-4

110507-8

110507-7

110505-3

110505-last


 次の4枚は、ベニシジミのメスに執着するギンイチモンジセセリ、オス。
異種間の結婚なるか?期待してみていたのだが。

なりませんでした。やっぱり。

gin-beni110507-1

gin-beni110507-2

gin-beni110507-3

gin-beni110507-4

 綺麗なベニシジミのお嬢さんを、憧れのまなざしで見つめる。

 以下、5枚。
ピントなどはご容赦ください。雰囲気が解っていただければ。

tsuika110508-1
tsuika110508-2
tsuika110508-3
tsuika110508-4
tsuika110508-5


2011.5.5および5.8 広島県にて撮影 ギンイチモンジセセリ










  1. 2011/05/08(日) 23:51:48|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

110504 栃の大木より湧き出でし

sugitop2


 数百万年 あるいは千万年 というタイムスケールで出来た渓谷
そこに
数十年 あるいは百年 という大木がある

 そこから湧いてきた 小さなものたち
春先にのみ出現する スプリングエフェメラル

 その可憐な いのちが 発する
一瞬の輝きをみた




sugikyuusui-1

 反対側から撮影したのが、下の写真。

sugikyuusui-2


 一般に、縁毛幻光は、逆光の条件で出現しやすい。
私の経験では、出現にはやはり光線と翅縁の角度が重要である。

違う方向を向いた近接する二頭の蝶で、同時に翅先に同色の縁毛幻光を出すのは難しい(出来ない)と私は考えていた。

上の写真、メスにはブルーが出現しているが、やはりオスはブルーではない(毛状鱗はブルーに発色しています)。いろいろ角度を変えてみたのであるが、やはり無理であった。
撮影しながら、やはり、私の理論は間違っていなかったと、ひとり悦に入っていたのであった。

 しかし、ある瞬間、意外な輝きをみた。


sugikoubi-last

 オスが少し動いたのであるが、その一瞬、二頭に同時に青が出現したのであった。
しかも、メスは、前、後翅両方が青で縁取られている。
(すべての写真はクリックで拡大出来ます。拡大した方がよく分かると思います。)
雄雌、ダブルでブルーを拝むことが出来たのである。
私の理論は破綻したが、歓喜が炸裂した。
滅多に遭遇することのない瞬間を経験したのだ。
数百万年の中に 煌めく一瞬をみた。


 桜の花びらが散っていた。
そこへメスが舞い降りて吸水。
今年は桜とギフのツーショットは撮せなかったが、本種と桜。

sugimesukyuusui

sugimesukaishi

 そして、オス。

sugiosukaishi

 さて、吸水、とポンピング。
水滴が尾端から離れた瞬間。

kyuusui110504-1

 次の写真は、尾端に水滴がついているところ。

kyuusui110504-2

 以下、水滴5連発。
私が写っているのはどれでしょうか?

drop110504-1
drop110504-2
drop110504-3
drop110504-4
drop110504-5



 数百万年 あるいは千万年 というタイムスケールで出来た渓谷
そこに
数十年 あるいは百年 という大木がある

 そこから湧いてきた 小さなものたち
春先にのみ出現する スプリングエフェメラル

 その可憐な いのちを通った 雪解け水に
私の幻影をみた(つもり)

うまくいけば、もっとクリヤーに撮せるかも、という手応えは感じた。
また来年トライさせてね。

sugitani110504last

2011.5.4 広島県にて撮影  スギタニルリシジミ


















  1. 2011/05/04(水) 22:42:10|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

プロフィール

Author:benisijimi(ベにしじみこむ)
こんにちは,
べにしじみこむ です。
ゆっくりしていって下さい。

カレンダー

04 | 2011/05 | 06
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (500)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード