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主に広島県で蝶の撮影をしています

110429 コツバメの開翅日光浴

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 コツバメは何故、傾斜日光浴を選ぶのか?
コツバメの開翅日光浴を求めて、再び里山を彷徨ったのである。

(すべての写真はクリックで拡大されます。)
(傾斜日光浴;lateral basking、身体を傾ける日光浴、横向きの日光浴、左右の翅を閉じて横倒しになり太陽光に翅の裏面を向けるタイプの日光浴)


 白い頭のカラス、角のある馬、
 あり得ない事の例え。

 翅をひろげて日光浴するコツバメ
蝶を知る人たちのなかでは、ありえないこととして、有名である。
冒頭の写真、よくある蝶の日光浴シーンに思えるが、残念ながら日光浴ではないのである。
本当に残念だ。

 冒頭の写真の続きは、以下、次の如く。

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 あはは、本当はこうだったのであった。
冒頭の写真は、次の写真の直後の瞬間であった。
完璧な傾斜日光浴(lateral basking)である。

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 次の写真も、一見、完璧な開翅での日光浴シーン。
コツバメを知る人は、この写真をみてぎょっとする。
蝶を知る人はこの写真を見て、疑問に思う。
シジミがappressed baskingするか?
それとも、ゼフィルスの真似事しているのか?

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 上の写真の1/60秒前の写真は、下の如く。
有無を言わさない、いつもの姿勢。

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 右に大きく空間が空いている。
これは少し考えて工夫した跡なのである。
すなわち、たぶん右に飛んで行くであろうという予測の元に右側に敢えて空間をあけて待ちかまえていたのである。予測が外れると、このような見苦しい状況となってしまう。やむを得ないのである。
まだまだ蝶の気持ちはわからない。

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 こんどは蝶の右側から見たところ。

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 お次は正面から。

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 今度は後ろ姿。

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 写真ではなかなか動きがわからない。
下は、ハイスピードムービー。



 下のムービーは、上のものをもう少しスローモーションにしたもの。
はばたき、翅のしなり、ねじれが、より観察できやすい。


 他のコツバメとミヤマセセリの追飛に刺激され、飛びたつ。
大きく円弧を描いて方向転換するときの翅の動きが解るでしょうか?
(他種ですが、きわめて小さな空間で方向転換するときの翅の動きは、こちら、を参照下さい。)
近くを飛ぶミヤマセセリは眼中になく、その先を飛ぶ他のコツバメしか意識していないように思えるのだが?


 
 さて、下の写真。
向かって左、蝶の右側が、光の当たっている側。
ブルーの発色が美しい。(すべての写真はクリックで拡大されます。)
触角先端の橙のワンポイントが効いている。

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 定番となったコツバメの逆光縁毛幻光のブルー。
青は、比較的発色しやすい色合いである。
各種シジミチョウ、セセリチョウ等で見かける。

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 下写真、縁毛幻光の赤(と思いたい)。
せいぜい橙色であると思うが、欲目でみると、赤である。
赤の発色はなかなか難しい。(と私は思っている。)
いつかは誰がみても納得する赤を撮りたい。

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 さて、下は順光写真。
コツバメの翅表面は宝石箱といっていいのではないかと私は思う。
光が様々な色合いに輝く。
この写真は発色が少ないが、時々ぎょっとする姿をファインダーで見ることがある。
綺麗な宝石箱を撮りたい。
コツバメは課題の多い蝶である。

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 次の写真。
吸蜜しているところであるが、もう一つの魅力。
所々にまぶしてある真っ白の鱗粉。
もう二十年以上前になると思うが、ある雑誌に掲載された本種のアップの写真に感動したことがある。
はじめて本種を美しいと思ったその写真。
褐色のなかに輝く白い点。
そのときの写真が未だに脳裏に焼き付いている。
そして、それを越えられない もどかしさを今日も感じるのである。

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2011/4/29 広島県東広島市にて撮影  コツバメ

 コツバメが傾斜日光浴を選ぶ理由については、後ほど、私なりの考えをまとめたいと思っています。
いつになる事やら。









  1. 2011/04/29(金) 23:19:23|
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110417 Hilltopping

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 ある種のチョウは、山の頂上に飛来する性質をもつ。 
本日はその性質を利用し、新しい撮影地を見つけようと企んだのであった。





 ギフチョウの写真が撮りやすい新しいポイントを開拓したいと常々考えている。
毎年春に必ず通っているポイントでは、昨年、今年と個体数が明らかに減少しているという実感がある。
長期での減少傾向が、ここにきてスパートがかかっているのではないかと危惧している。
それが単に回復可能な減少であればいいのであるが、なんとなくいやな予感もしている。

 昨年は、産卵が終わったであろう頃を見計らって、いままで行ったことのない山、林に入り、食草を求めたのであった。食草は結構見つかったのであるが、卵や幼虫はまったく見つからなかった。
何枚の葉っぱをひっくりかえしたことだろう。
よほど蝶が好きか、暇人か、忍耐強い人か、でなければ出来ないと思った。
二年続けて、林床の葉っぱひっくり返し作戦はさすがにしたくなかったので、今年は作戦を変えたのである。
行ったことのない山のてっぺんに登り、女神様が舞い降りるのを待とうという魂胆なのである。成虫の時期に。
これだと、いちいちしゃがみ込んでは葉っぱをめくる、といった気の遠くなるような、しかも気の滅入る作業はしなくていいし、弁当食べながら待つ、といったことも出来、ある意味大変お気軽なのである。山頂に登る汗だけかけばいいのだ。
ただし、成虫の時期に、いないかもしれないところに行く、というリスクを背負うことになるが。
 


 四月中旬とはいえ、まだまだ朝夕は気温が下がる。
山頂に到着したころは、まだ空気は冷たく、肌寒い風が吹いていた。
汗は直ぐ乾いたが、これでは蝶は飛ばないな、と思ったのである。手袋していても不思議ではないほどの冷たさがあった。でも、時間の経過とともに、次第に気温が上がってきた。
 9時半になって、ようやく一頭の蝶の飛翔が視界に入った。
だんだら模様がみえた。お、ギフだ、と右脳が一瞬思った。ギフはあんな飛び方しないぞ、と左脳が判断。
やっぱり、キアゲハだった。うん、やっぱり黄色っぽい。
 暫くすると、こんどはやや白っぽい、似た蝶が舞い上がってくる。
お、今度こそギフだ、と右脳。やっぱり飛び方が違うようだし、気持ち大きくないか?と左脳。
やっぱり、ナミアゲハだった。
 なかなかお目当ては来ない。
やっぱりこの山にはいないのかなあ?

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 二種のバトルを撮影しながら、本命を待つ。

 ふと思ったのである。仮に、ギフが登場したとしても、写真とれるか?ここで。
アゲハ、キアゲハが多数、飛び交って、バトルを繰り返している ここで。
こんな騒がしいところに、女神様が降臨するか?
 仮にギフが舞い上がってきたとしても、二種とこんがらがって、わけが分からないのではないか?

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 さて、下の写真の中に、お目当てのチョウはいるでしょうか?
こんな状況で、ゆっくりと女神様の写真が撮れるでしょうか?

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 正午が近くなっても、二種のバトルはなかなかやまない。
それどころか、今度はヒオドシも登場、テリ張りしだした。
うーん、無理か。
 下写真、モスラを連想しました。

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 バトルに蜂も参加してきた。ああ、ひっちゃかめっちゃかだ。
二頭のヒオドシと蜂。

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 蜂を追い回すヒオドシ。

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 貫禄充分のヒオドシ。
風雪を耐えた積年の風格を感じる。

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 シュンランとヒオドシチョウ
望んで得られるシチュエーションではないが、偶然のなせる技。
こういう情景を見られただけでも、ここに来た甲斐があったというもの。
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 そうこうしていると、向こうに何となく雰囲気の違うアゲハが登場。
ん?ん?今度こそ?

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 やはり、他の蝶に追い回される。
でも、この頃になると眼がだいぶ慣れてきて、少し離れていても三種の区別がなんとなくつくようになった。
少なくとも、女神様は、区別できる。
他の種に追っかけ回され、翻弄されている、少しちっちゃいのが女神様。
さすがに人気者だ。

ということで、あっちこっちに飛び回る女神様。
なかなかゆっくり静止できないのである。

 やっと舞い降りたところで、どうにか撮影。
他の三種、絶対こっち来るなよ、と祈りながら撮影したのであった。


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 ギフ以外に、ヒオドシの撮影も今回の目的であった。
二頭がテリ張りしていたが、長時間付き合ったおかげで、結構仲良くなれた。
チョウは学習能力があるという。
それなりの時間追っかけていると(撮影で)、そのうちだんだん逃避行動をとらなくなってくるのを経験する。
チョウはどのくらい賢いのであろうか?
ちなみに計算はできるか?一桁の足し算は出来るだろうか?
昨年、クロヒカゲモドキでトライした動画があるので、いずれアップしたい。(まだ飛翔をアップしていないので、それが終わってから。)
仰天するかもしれない。
(半分冗談)

 お別れの前に記念撮影。
長時間つきあってくれたドシ君と。モデルになってくれて有難う。
7時間程度、山頂にいた。
お疲れ様でした。

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2011/04/17 広島県にて撮影
キアゲハ、ナミアゲハ、ヒオドシチョウ、ギフチョウ















  1. 2011/04/17(日) 23:16:54|
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110414 春の女神

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 春を感じるもの。
土筆、桜、菜の花、
春一番、黄砂、花粉症
コツバメ、ミヤマセセリ、
そして、真打ち登場。




 今日もだめか。
とぼとぼと車に向かっていたら、藪の向こうにそれらしき飛翔。
急いで駆け寄る。 

 黒と黄のだんだら模様を認め、ファインダーに捕らえる。
息を殺してシャッターを切る。
私が最も春を感じる瞬間。


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2011/04/14 広島県東広島市にて撮影 ギフチョウ













  1. 2011/04/14(木) 19:29:50|
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110410 極彩色の蝶

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 春の光を 身に纏い 煌びやかに着飾った 春の妖精に 会いに行った。

(すべての写真はクリックで拡大できます。拡大しないと意味が分からない所があると思います。
拡大により写真のあらも拡大されますが、見えなかったことも見えてくることがあります。)




 一見地味な装いなのに、なおかつ派手に着飾っている。
彼こそ、まさしく春の妖精といっていいだろう。

 新緑の中に金属光沢の青。
この煌めきはすばらしい。

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 黄色、緑、青。
角度により色彩が変化する。

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 赤は好みでないのだろうか?
縁毛での赤の発色は難しい。
下写真、欲目で見れば、やや赤っぽい。
かろうじて橙、っていったところか。

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 彼には 青が一番美しく映える。
触角も虹色に輝いていることに注目下さい。

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 下写真、触角で春の光を遊ばせてみた。
縁毛幻光はもちろんブルー。

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 彼は非常に毛深い。
この羽毛(といっていいのかどうか?毛状鱗)で春の光を表現してみた。

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 下写真、毛状鱗が赤っぽく染まったところでシャッターを切る。
やはり赤は難しい。

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 極彩色の毛状鱗。下写真、拡大するとよく分かります。
シックなのに派手さを持つ、希有な蝶。

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2011/04/10 広島県東広島市にて撮影 コツバメ










  1. 2011/04/10(日) 23:23:34|
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110407 春の妖精 

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 いつものように、いつもの場所に、いつもの時期に行く。
そして、いつものように、妖精が湧いていた。
この当たり前のことが嬉しい。




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2011/04/07 広島県東広島市にて撮影 コツバメ











  1. 2011/04/07(木) 16:58:21|
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