べにしじみこむ の蝶ブログ へようこそ

主に広島県で蝶の撮影をしています

101231 去りゆく寅年を振り返って

 年末年始のお休みにあたり、今年の写真を見直してみた。
去りゆく寅年を偲び、懐かしさに浸ると同時に、来年の課題を洗いだそうという試みである。

寅。
やはりトラフシジミを挙げないといけないとは思うのであるが、今年はうまく撮影出来なかった。
トラ トラ トラ 三頭のトラフシジミ(http://benisijimi.blog36.fc2.com/blog-date-20100601.html)という題で一応書いてはいるが、写真的にはいまいち満足のいくものは撮れなかった。開翅など全く拝めなかったのが心残りである。来年はトラフの開翅のドアップを撮りたいのである。
トラフシジミに関しては、ある生態に興味を持っており、すなわち日光浴時の態勢について疑問を持っており、実はその写真を狙っていたのであった。dorsal basking?lateral basking? なかなか深い世界である。

 lateral baskingつながりで、次の種。
(いずれの写真も、クリックで拡大できます。縁毛幻光の鑑賞は、写真を拡大するのがいいと思います。)
 4/25
(2010/4/25)
 
 本種は傾斜日光浴しかせず、頑として開翅しない。
もちろん飛翔時には開くのであるが、その飛翔も非常に敏速で、しかも小さく黒っぽい色相なので、飛翔を捉えるのは非常に困難である。
ハイスピードムービーでトライしたのであるが、うまくいかない。(http://benisijimi.blog36.fc2.com/blog-date-20100408.html)
来年の課題の一つである。
 コツバメでもう一つ考えたのは、いわゆる縁毛幻光の撮影。
上の写真は、黄、緑、青、紫が出現している。
特定の条件下では、縁毛を赤で染めることも出来そうだという感触をもっているが、赤は難しい。(コツバメの背に赤光を求めて、http://benisijimi.blog36.fc2.com/blog-date-20100429.html)

 ならば、紅い蝶で青の縁毛幻光を出そうと企んだのが次の写真である。
光との角度をきちんととれば、青を出すのはそう難しい作業ではない。

11/18
(2010/11/18)

 次の写真も縁毛が青く染まっているが、これはいわゆる縁毛幻光ではない(と思う。定義にもよりますが。)。そのときの光線の具合で、全体的に青く染まっているのである。
縁毛幻光は、かなり煌びやかで、金属的な輝きをもっている。いまだにその美しさを写真に定着出来ていないが、輝きを写すのは難しいのではないかと思っている。
輝きって、縁毛幻光って、動きではないかと思うのである。ならば、ムービーか?
写真は面白い。

11/23-3
(2010/11/23)

 幻光つながりで、次の写真。
セセリで縁毛幻光を出してみた。

6/10
(2010/6/10)
 
 実はセセリチョウでは、イチモンジセセリで、強烈な縁毛幻光を拝む機会があったのであるが、風が強く、すべてブレブレで、うまく撮れなかったという失敗があり今年の心残りである。
ただ、セセリの場合は、縁毛を白く光らせるのも綺麗で、私の好みである。

 下の二枚、吸い戻し行動で、水滴が出ているところを写し込んだ。
この水滴に自分を写し込むのが夢である。出来るかな?
順光と逆光。
尾端と縁毛、両方を意識して。

5/30-1
(2010/5/30)

5/30-2
(2010/5/30)

 次の種でも、縁毛幻光を狙っている。今年はうまく撮影出来なかった。
うまくいけば、絶品がとれるはずだと、密かに期待している種である。

5/9
(2010/5/9)

 寅、虎といえば猫科である。うちにも猫がいるのであるが、これが小生意気で、こんちくしょうなのである。
が、かわいいのである。
猫といえば、なぜか私は次種を思い浮かべるのである。
なぜかは分からないが、翅の繊細な模様と、目立つ目玉模様がそうさせるのではないかと思っている。
そして、きれいな縁毛。

6/10-2

 本種も、実は青はうまく撮れなかった。来年こそは。
首周り、あるいは胸のあたりの細毛を青く光らせたのが下の写真。
(すべての写真はクリックで拡大できます。拡大しないとわからないことが多いと思います。)

5/16-1
(2010/5/16)

5/16-2
(2010/5/16)

 次の写真。腹部の下辺が青く発色した。

5/16-3
(2010/5/16)

 違う種であるが、細毛の発色つながりで、次の写真。
飛び古して翅はボロボロであったが、青く美しく発色してくれた。

7/1-1
(2010/7/1)
 
 次は割と翅が綺麗な個体。
本種は体毛の毛並みが美しい。流れる羽毛(http://benisijimi.blog36.fc2.com/blog-date-20100701.html)
本種も、白く美しい縁毛をもっている。

7/1-4
(2010/7/1)

 蝶は躯体の細毛が青く発色することが多い。
下の写真。構造色は出なかったものの、躯体で青を表現できた写真。
本種の翅表の色は、森の宝石を求めて その1 サファイア編(http://benisijimi.blog36.fc2.com/blog-date-201006.html)
6/24-3
(2010/6/24)

 次の二枚。毛状鱗の発色を狙っている。
下、青く流れるような細毛が美しい。
7/18-5
(2010/7/18)

 光の角度で、青のみならず、黄色、緑色にも発色。
これもゼフィルスの撮影の醍醐味である。

7/18-6
(2010/7/18)

 ゼフィルスつながりで、以下数枚。
今年は例年と比べて、発生の時期が遅れ、数も少なかったという話。

7/8-1
(2010/7/8)

6/24-1
(2010/6/24)

6/24-2
(2010/6/24)

7/8-2
(2010/7/8)

7/8-3
(2010/7/8)

 下の二枚同じ個体。

7/18-2
(2010/7/18)

7/18-3
(2010/7/18)

 ゼフィルスのラスト。
卯(うさぎ)にみえませんか?
ふっくらとした白い体毛。
来年(卯年)は、ふっくらとして、気持ちいい年になって欲しいなあ。
うさぎのごとく。

7/18-4
(2010/7/18)

 下写真。体毛つながりで。

11/23-2
(2010/11/23)

 蝶で寅、といえば、豹紋も外せない。(?)
なぜか車に執着する二頭。

 黄色いテールランプを愛撫する個体。

7/1-3
(2010/7/1)

 車の中に入ってしまった個体。

7/1-2
(2010/7/1)

 たてはちょうで縁毛を表現できないかといろいろ探っている。

7/18-1
(2010/7/18)

 次も、どうにか縁毛を白く撮せたのであるが、青は無理かなあ。

7/25
(2010/7/25)

 次の写真。
この精悍さは寅(虎)ではないだろうか。
私が今年最も付き合った種である。
本種はムービーを沢山撮影した。見直している最中であるが、これがなかなか時間がかかって、進まないのである。

9/12
(2010/9/12)

 ひかげ、目玉つながりで次種。

12/12-3
(2010/12/12)

12/12-2
(2010/12/12)

12/12-1
(2010/12/12)

 上の写真、初冬の雑木林を探索しての成果であるが、実は本命は下の種であった。
隣の山口県ではもう二十年くらい前から、定着している所があるとの報告があるが、当地ではどうなんでしょうか?
 
 今までに数える程しか遭遇しておらず(http://benisijimi.blog36.fc2.com/blog-entry-60.html)、初めて撮影出来た種。
これもその繊細な翅模様は猫科の優雅さを連想させる。

9/9usuirokonoma
(2010/9/9)


 さて、来年は卯年
どのような出会いが待っているのか、何が舞っているのか、楽しみである。
いろいろな蝶に光を当てていきたいと思っている。
お付き合い下さいまして有り難うございました。
来年もよろしくお願いいたします。

11/23-1
(2010/11/23) いずれの写真も、広島県にての撮影です。














  1. 2010/12/31(金) 23:54:10|
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101219 異形への憧れ その2

101219-1

 前翅外縁の不可思議な突出。
妖艶な赤橙色斑とそれを引き立たせる黒斑紋。そしてその中にある白い小さな白点。
これらを撮らずして、クロコノマチョウを撮ったことにはならない、と私は思っている。
ということで、秋型のメスを求め、再び雑木林を彷徨ったのである。





 冒頭の写真、完璧にピントを外されている。
雰囲気がそれなりによかったのと、赤橙色が出ている中ではこれが一番であったので、嬉しげに掲載させてもらったのである。
 彼女をこの角度で撮りたい。
憂いを帯びた眼と、妖艶な斑紋と、奇っ怪な突起を同時に撮るには、この角度がベストであると考えている。
それでも、そのすべてにピントが合わせられるか?難しいと思うのである。
この浅い被写界深度で。

 この季節、コノマチョウの撮影にはとてもよい時期である。
ヤブ蚊はいない。蛇や蜂はおねんね。下草は枯れている。
一番嬉しいのは、落葉樹の葉が落ち、林内が明るいのである。
それでも、本日掲載した写真は、iso2000から3200で、f値が4とか4.5の世界である。
運がよければ、ピントが合う。
当たるも八卦当たらぬも八卦
占いではないが、そんな感覚でシャッターを押す。

 そもそも、この時期に彼女に出会えるかどうか、というところから、ある意味、怪しいのである。
雑木林の中。傾斜、起伏のある道無き斜面を、ただひたすら彷徨う。彼女を求めて。
今の時期、直近を歩かないと、飛ばない。もしかしたら、飛ばない個体もいたかもしれない。

 だだっ広い運動場に落ちた十円玉を探すようなものか。
今時、子供でもそんなことはしないのではないか。
私の子供時代は十円玉は貴重であった。
駄菓子屋で、二回くじがひけるのであった。
実は私は二十円ほど拾ったことがあるのであるが、その場所をいまだに覚えている。
お、十円落ちている、嬉しげに拾おうとしたら、すぐ近くにもう一つ落ちていたのであった。
ものすごく嬉しかった。暫くその近辺をなめるように探索したのは言うまでもない。
それほど、十円玉は貴重であった。
交番に届けたか否かについては今回は触れない。
話がそれた。
話を蝶に戻そう。

 三日前にもここに来た。
少しであるが雪がちらちら舞ってきて寒かったのであるが、これで蝶が飛んでくれるとラッキーだな、雪の花と蝶、と題を考えながら探索したのであったが、やっぱり無理であった。

 さて、懲りずに今日も来た。
今日は、先日よりも気温は高めであった。運がよければ飛んでくれるだろうと期待して。
延々と雑木林をさまよう。いっこうにお目にかからない。だんだん不安になってくる。やっぱり今日もだめか。
 そろそろ退却しようか、と考えていた頃、足下から突然女神が飛びたったのである。
メスであると思った。大きい、赤い。
さすがに寒いのか、少し飛ぶと、直ぐ近くに着地した。
 三回くらいであろうか。撮影のチャンスが得られたのは。

101219-2

101219-3

 一度、林内から出るのではないかと思うほど、林縁を飛翔した。(下写真。)
もしかしたら、それが彼女の命取りになったのかもしれない。
彼女とのランデブーは、あっという間に終わったのであった。

101219-4

 彼女を追ったのは、私だけではなかった。
突然、私の背後、頭上から、黒い影が現れた。彼女に向かって行った。

 逃げる彼女。追う鳥。
たぶん最初の襲撃は免れたようだ。
ようだ、というのは、二者が斜面の瘤の向こう、こちらから見えない陰に行ったので、その瞬間が見えなかったのだ。この雑木林は里山の斜面で、起伏に富んでいるのだ。
追う私。ようやく一つ瘤を越えると、たぶん彼女であろう飛翔が向こうに見えた。その向こうには藪がある。
そこまで速く逃げて欲しい。私は祈った。

 この季節、コノマチョウの撮影にはとてもよい時期である。
ヤブ蚊はいない。蛇や蜂はおねんね。下草は枯れている。
一番嬉しいのは、落葉樹の葉が落ち、林内が明るいのである。
だから、鳥も彼女を狙っているのであった。この時期、蝶の飛翔は、鳥の目につきやすい。
狙っていたのは、私だけではなかったのである。

彼女が生き延びていてくれることを切に願っている。

また 来春 逢おう。


2010/12/19 広島県東広島市 
   初冬の雑木林にて  クロコノマチョウ










  1. 2010/12/19(日) 22:00:34|
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101212 異形への憬れ

101212-1

 
 それがいったい何者であるのか、遭遇してから認識するまでに しばしの間があった。

(すべての写真はクリックで拡大出来ます。)



 かつて、憧れていた。
図鑑を眺めるたびに、ため息をついていた。
どうして、こんな変な形をしているのだろう?どんな飛び方をするのだろう?
手垢のついた愛用の図鑑、必ずそのページを開き、穴があくほど眺めたものである。

 必ず採ってやる。

 少し南にいけば採れそうだ。  そのような種であった。

だが、今現在、当地では、普通種と分類されるようになっている。
かつて、南に求めに行きたいと考えていた種。それが、地元で、初冬に追えるとは。

 本日は、風は冷たいながらも、気温はある程度上昇した。
蝶の自発的な飛翔はあまり望めないが、驚かすと飛びたつ程度の暖かさはあった。

 下写真。完璧と言っていいほどの保護色。
いったん地表にとまると、もはや完全に周囲と同化してしまい、見つけ難い。

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 図鑑を眺めながら、まだ見ぬ蝶を想像するのは楽しいものである。
その翅形から、コウモリを連想していた。
おそらく、薄暗い中を、音も無く素早く飛び回るのだろう。肉眼で追うのは難しいに違いない。

 そして始めて遭遇した時、興奮したと同時に、少しばかりがっかりした。
なんだ?このフワフワした飛び方は。
これは図鑑に載っているあの蝶ではない。想像と違う。私が長年温めて来た理想の彼ではないではないか。(始めて出会ったのはメスでしたが)。
初めて遭遇し、それと認識するまでに しばしの間があった。
想像から創造した蝶と違ったのであった。
もっと迅速に、そしてかっこよく翔ばないといけないのだ。

 実は本種は(他の種にもその傾向があるが)、かなり素早い飛翔が可能である。
(もちろんオスの場合ですが。メスはどうか知りません。)
ただ、何故かその時でないと、その飛び方をしないのである。
人間に追っかけられても、その飛び方をしない。

 二年前、以前の相棒、カメラの調子が悪くなった時、新しい相棒を選ぶにあたって二つの情景が想い浮かんだ。
是非撮りたいシーン。それに対応できるか否かが、選択基準であった。
そのうちの片方の主役が本種である。
ただし、今の時期は、思い浮かべた情景には遭遇できない。
この二年間は、そのチャンスが無かった。
来年こそはと、企んでいるのである。
テリトリーを張っているところ。別物と思えるほどの飛翔が披露される。
薄暗い夕方に。
このカメラで捉えられるだろうか?私のテクニックで捕まえられるだろうか?

 本日は昼間の撮影。
フワフワ飛翔である。同種であるとは思えない。

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 本種が、静止時に開翅したのにお目にかかったことはない。
翅表にお目にかかりたければ、飛翔を切り取るしかない。

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初冬の雑木林にて

2010/12/12 広島県東広島市 クロコノマチョウ









  1. 2010/12/12(日) 23:59:59|
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101205 師走の黄色い舞姫たち

101205-1

 今年もいつの間にか最後の月となっている。
蝶も成虫はあまり見かけず、種類も限られてきた。
今日は一日天気がよく、林の斜面を歩き回ると汗ばむほどであった。
とはいえ、風はさすがに肌寒い。
だんだん緑よりも枯葉色が支配するようになっている。
道無き斜面を、黄色い舞姫を求めて這いずり回った。

(すべての写真はクリックで拡大されます。拡大するとぼろが出やすいですが、雰囲気は味わえると思います。)





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 ツマグロキチョウは、わずかワンチャンスのみ。
残念ながらピント合わず。タイミングはよかったのだけれど。

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2010/12/05 東広島市にて撮影  キタキチョウ、ツマグロキチョウ











  1. 2010/12/05(日) 20:23:13|
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101202 12月になって

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 いつの間にか12月となった。
今日は午前中は天気がよく、陽が差すと蝶たちが舞ってくれたのである。




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下、二頭のバトル
むこうの個体、こちらの個体を上目遣いに睨みつけている(様に見える)

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 師走とはいえ、陽が差すと温かく、少ないながらも、越冬をひかえた蝶たちが舞ってくれたのであった。

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2010/12/02 東広島市にて撮影  キタキチョウ








  1. 2010/12/02(木) 17:51:06|
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